圧巻の走りをみせた今井希 ~京王閣競輪場~

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今井希
単騎逃げになっても押し切っており能力は高い
ゴールデンキャップ獲得の好素材

 7月5日(金)からはじまった京王閣競輪場でF2ガールズシリーズ『日野☆TOYODABEERカップ&潤徳会杯&報知新聞社杯』。

 今期から本格デビューした125期が4人参戦しており、今シリーズ最初に白星を挙げたのは3レースを走った今井希(埼玉・125期)だ。
 レースは赤板で切りにいくも、対する丸林駿太も突っ張って応戦。後ろは踏み出しで離れており、今井は外併走から下げる姿勢を見せるも打鐘の合図とともに再び踏み上げると単騎で先頭に。出切ってからは、番手にはいった丸林に詰め寄らせることなく押し切り、能力の高さを誇示した。
 「本当は前を取って突っ張りたかったけど、スタートで失敗して。後ろになったからとにかくがむしゃらに前に出ようとした」と作戦ミスで焦りながらも力ずくで厳しい展開を突破。「出切ってからは後ろと車間が空いているのを確認して、2コーナーでまくりに来られないように踏み上げた。踏み切れたし力は出し切れた。1着は良かったけどレース内容は反省」と走りぶりには納得。

 在所時には2度のA評価にゴールデンキャップ獲得とポテンシャルの高さを垣間見える。「卒記やルーキーシリーズは位置取りができなくて。1人で走ってタイムを出すのは得意だけど、流れに乗って走るのは難しい」とまだまだ課題はあるが、その分伸びしろも楽しみな逸材が埼玉からまた誕生した。

角田祐馬記者

2024年7月5日 19時40分

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