修正して挑む森崎英登 ~取手競輪場~

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森崎英登
トップスピードが課題も徐々に力を付けている
いつか師匠の前で

 取手競輪場では22日からモーニング開催『オッズパーク杯』が行われており、初日の6レースでは中団にいた森崎英登(愛知・125期)が打鐘前で内を切り込み、そのまま逃げ切った。

 「初手は前を取りたかった」と話すが渡邉正人(福島・100期)と角口聖也(千葉・94期)はスタート回数が多い選手。別線の機動型のスタート取りにまずは苦戦した様子。
「それに赤板で油断した。角口さんにギューンと来られて」と赤板で渡邉を押さえたは良いが、その上を角口に来られての事だろう。
「焦ったし最終バックでは脚が一杯。ラッキーなだっただけ」と話すが、実戦での出来事はこれからの森崎の競走に置いてプラスになるだろう。

 森崎はロードの出身。かつてはイナーメ信濃山形に所属していたこともある。「ヨーロッパで走っていたこともあるけど2カ月だけですよ」と話すが、ロードで培った力が今の地脚に生きているだろう。
「ロードの選手としては難しいと思った。継続することが苦手なのもあって競輪選手に」と今に至る。
「競輪選手になるにあたって、愛知支部にもちろんお世話になっているけど、特に師匠の吉田(敏洋・85期)さんには。親身になって教えてくれた」と感謝の意を表す。

 最後に森崎にこんな質問をしてみた。「その内、吉田さんと連係する時がくると思うけど」。
森崎はこう返してくれた。「絶対に僕が吉田さんの前でブン回して見せます」。着実に力を付けている森崎ならそう遠くはない話だろう。そして、師匠の吉田も森崎の成長を楽しみに待っているに違いない。

木村貴宏記者

2024年11月22日 16時50分

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