第28回寬仁親王牌は村上博幸が制す

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村上博幸
表彰式中央(左;三谷竜生、右;清水裕友)
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村上博幸
⑤村上博幸は勝利を確信して拳を突き上げる

 村上博幸(京都・86期)が前橋競輪場で行われた『第28回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(G1)』を優勝。打鐘で仕掛けた三谷竜生に乗ってゴール前で差し切った。村上は2014年高松・全日本選抜競輪以来、5年8か月ぶり通算3度目(4日制以上)のG1制覇を遂げ、優勝賞金2940万円(副賞含む)を手にした。
 村上は「抜いたと確信をもってゴールできた」とゴール直後に拳を突き上げる。「(三谷)竜生が自分のタイミングでしっかり、ひるまず、主導権を取ってくれて、そこで自分が冷静に走れた。自分のやってきたことを完璧に出せた」と今までの経験を発揮した。
 ふたたびG1を制するまでに、肉体的に落ちる中で、家族のサポートがあった。「今の精神的な状態で初タイトルの時の脚力があればもっといけるのかっていうのがあるけど、肉体的に落ちるところがあれば、精神的に上がっているところもある。ここ数年、家族に迷惑をかけた。後悔のないようにやりたいことをサポートしてくれた。この年でG1を取れるとは思っていなかったので、『ホンマにまさか』でした。グランプリを目標にやってきて出られるのは嬉しい」
 今年のG1も残すところはあと1つ『朝日新聞社杯・競輪祭』のみとなりグランプリ出場権を巡る賞金争いも含め、激しい戦いが繰り広げられる。

小山裕哉記者

2019年10月15日 18時15分

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