ラストチャンスを掴んだ松本貴治‼ ~立川競輪場~

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表彰式で賞金ボードを高く掲げる
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ゴール直後に優勝を確信してガッツポーズ
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仲間に祝福されて宙に舞う姿
2年連続、四国からヤングGP優勝者を輩出

 12月29日(日)に立川競輪場で行われた『ヤンググランプリ2019』は2年連続で同じ大舞台に立ち、ラストチャンスにかけた松本貴治(愛媛・111期)がライバルを振り切って見事に優勝。昨年の太田竜馬(徳島・109期)に続き2年連続で四国勢が制した。
 号砲と共に最内枠の南潤が飛び出して正攻法に構え、松本貴治は初手で2番手の位置を確保。河合佑弥が赤板から上昇してインを切って待つと、野口裕史が打鐘から一気に踏み込み森田優弥が追い掛けながら2番手を奪取。残り一周で4番手の位置となった松本は最終バックから前走する河合を掬い、森田を追い掛ける流れから直線で鋭く抜け出してG線を駆け抜けた。
 「南君が何かしらすると思っていたので、その後ろが取れていい位置かなって思っていたんですけどね。(打鐘から)野口さんが一切、緩めずに踏んでいったので。バックストレッチ辺りで後ろから誰も来ていなかったし、直線も長いので溜めて溜めてと思って。ずっと良い感じで軽かったですね。一発レースで勝てたので自信になります」 
 これまで愛媛県でヤンググランプリを制したのは渡部哲男(愛媛・84期)以来、史上2人目。第12回寺内大吉記念杯に出場中で、後輩の熱い走り間近で見ていた渡部哲男に今の心境を窺った。
 「あれ(2002年立川のヤンググランプリ制覇)が17年前ですからね。(愛媛から次の優勝者が出てくるまで)ちょっと長かったですね。それだけ四国が低迷していたってことでしょう。でも嬉しいですね。久々に興奮しながら見させてもらいましたよ。一発レースで、しかも単騎の戦い。巧く立ち回って勝ち切るのは簡単じゃないですから。意外と器用でしたね。これで後輩達の士気も上がるでしょうし、自分自身もいい刺激を貰いました」

細川和輝記者

2019年12月29日 17時35分

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