“威風堂々”飯田憲司が軸 ~宇都宮ミッドナイト~

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飯田憲司
若手同型に格の違いを示す

 記念開催に続く宇都宮ミッドナイト開催が5月30日から開幕。全国から強豪が集った1・2班戦だが、飯田憲司、遠藤勝行の静岡コンビに、能代谷元まで控える南関勢の戦力が充実している。軸になる飯田は降級してから一度も決勝を外しておらず、4月玉野ミッドナイトで優勝も決めている。得意のまくりでも勝てるし、能代谷の番手ならさらにVに近付く。
 ここが特班初戦となる115期の大型先行・藤井侑吾の走りが楽しみだ。特班から2カ月競走が空いての実戦だが、7車立ては走り慣れているし、力は十分に1・2班戦上位にも通用する。藤井準也との中部コンビは台風の目となりそうだ。
 関東の目標は手薄ながら地元の岡田泰地も一発を秘めるし、高比良豪や、4月静岡の準決で飯田を破っている伊藤歩登らVを目指して虎視眈々。

 V争いの軸となる飯田は、“体重を落したり色々やったことが裏目に出て踏めなくなって”1年半で降級となったが、いい時の感覚を取り戻した前期S級では7勝を挙げるなどコンスタントに勝ち星を挙げ、7月からはまたS級に復帰する。降級の今期も先行とまくりを使い分けて、準決で7連勝するなど10場所走って全て優参と、機動力は一級品だ。直近の4月玉野ミッドナイト決勝では好調高橋成が率いる愛知ラインを4番手まくりで粉砕して優勝を飾っている。“冬場は冬期移動に来ていた選手と練習していて、(今の状況の中でも)練習は変わらずできている。調子はいい”。今節の最大のライバルと目された岡崎景が直前で欠場したのは好材料で、連続優勝へ視界は良好。“内容重視してスケールの大きな競走をする”。“自分のタイミングで”好発進を決めて格の違いを示す。

権田浩一記者

2020年5月29日 20時12分

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