女王小林優香、特進目指す成松春樹が登場 ~松山ミッドナイト~

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小林優香
世界の豪脚で魅せる
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成松春樹
この場所に特進を目指す

 6月13日からの松山ミッドナイトは1・2班、ガールズ戦の9R制。男女ともに主役がはっきりした絶対に見逃せないシリーズだ。1・2班戦は、この一戦にS級特進を懸ける成松春樹、ガールズは昨年末のグランプリ以来、小林優香が帰ってくる。

 小林は、来年に行われる東京オリンピックの自転車トラック種目女子ケイリン・スプリントの代表に内定した、自転車競技短距離種目のトップ。今年のワールドカップ第3戦のケイリンで銅メダルを獲得している。ナショナルチームに復帰して競技中心のスケジュールで活動しているため、18年は8走、19年は12走、そして、今年はここが初出走と実戦で勇姿を見られる機会は少ないが、それだけにファンの期待に応えるべく一戦、一戦集中力高く戦う。狙い澄ましたまくりのスピードは全くレベルが違う。17年2月玉野以来のミッドナイト開催も勝つのはもちろん、その豪快な走りで魅せる。 

 成松は、2年間走ってきたS級から昨年後期に陥落したが、前期はS級に備えて練習も強化した成果も出て優勝3回。今期も腰痛を発症した時期がありながら格上の機動力を存分に見せ付けている。3月松戸でと2度目の完全Vを飾ると、5月大垣ミッドナイトも圧倒的な強さを発揮して完全V。
 「2月向日町の優勝は前が頑張ってくれてのものだったけど、松戸は自力で勝てて良かった。かなりメンバーのいいシリーズだったので、自信になりました。(その後の休んでいた)2カ月間はここ10年で一番練習したし、筋肉量も増えた」と開催中止で2カ月の長欠をはさんだ事をもプラスに変えてみせた。
 カマシ、ロングまくりが主戦法で、踏み出しから一気に加速していく脚はとにかく強烈。特進が懸かると言っても、来期も、来々期も競走得点でS級が確定的な成松にはプレッシャーもない。上野優とはこれまで一緒のレースを走ったことがなく、前を任せて番手戦か、自力かは流動的だが、多田晃紀を筆頭にそろった中国勢を粉砕するか。

権田浩一記者

2020年6月12日 23時37分

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