伏兵・隅田洋介が強襲V ~青森競輪G3~

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隅田洋介
トロフィーを掲げる
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ゴール前の接戦を制した8番車
練習仲間の長島に乗って

 国際自転車トラック競技支援競輪(G3)の決勝戦が14日に青森競輪場で行われ、隅田洋介(107期・栃木)が直線で鋭く伸びて優勝した。

 レースは赤板の2コーナーで先頭に立った伊早坂駿一が果敢に逃げて最終ホームを迎える。3番手を取った鈴木庸之が仕掛けてバックで伊早坂をまくり切りそのまま振り切るかと思われたが、更に大外をまくり上げた長島大介に乗った隅田がイエローライン付近を鋭く強襲。2車単は9,840円と、高配当の結果となった。

 隅田はF1シリーズを含め、初めてS級の決勝に進出。いきなりG3を優勝し、目の前のチャンスを見事に掴んだ。
「(長島)大介が行けるかなって思ってました。そうすれば差してワンツーですからね。でも、止まってしまったんで最後は踏ませてもらいました。ここ最近は点数がほしくて、上手く走っているだけですね。G3の決勝はもちろん、F1も準決勝4着が最高で、S級で決勝に乗ったのも今回が初めてなんです。大介の前でも良かったけど、迷惑をかけちゃうと思って後ろを回りました。今回は本当に恵まれました。持ってますね」

 G3を優勝した隅田だが、来期はA級戦を戦うことになる。「来期はA級なんですけど、とりあえず自力で、あとは相手次第で臨機応変に走ろうと思っています。やっぱりS級で先行で逃げ切って、上に上がりたいと思っています。競輪祭のこともあるので、特進してS級に戻れればいいですね。とりあえず1個ずつ積み上げていくしかないです」

 会心のレースをした鈴木庸之だったが、惜しくも2着で優勝を逃す。「(伊早坂が)ジャンであんなにフカすと思わなくて普通に前に離れた。先に切って伊早坂がきて、ホームでは一杯だった。(位置を取った後は)まくりにスイッチか、止めて出るかで、(蒔田を)止めたら止まったので。(最後は)フラフラでしたね。練習が足りなかった。『競輪』はできたし、いつも通りの動きができた。これで競輪祭に出れるので頑張りたいですね。次は(競輪祭の)決勝に乗りたい。弥彦記念はこれじゃあ取れないってわかりました。車輪とかいじれる部分もありますね。運が良くてじゃなくて、脚が戻って連にからめています。『競輪』をやらないとナショナルチームには勝てないですからね」

 今シリーズを競走得点1位で迎えた長島大介だったが、先に仕掛けた鈴木をまくりきれずに3着まで。「外々をまくって一杯になった。キツイ位置でしたね。初手でああなるなと。本当は(鈴木)ノブさんの動きがしたかったけど、それはお互いが思っていること。力がなかったですね。仕方がない。後ろが取ったし、最低限でした。(隅田の優勝は)栃木の選手みんながビックリでした。宇都宮記念のときほどは仕上がってなかったですね」

小山裕哉記者

2020年6月14日 16時55分

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