地元の鈴木竜士が初日特選を制す ~立川競輪場~

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〝超イチ〟の番手で結果を出して勢いに乗る
現状を見つめ直してさらなる高みへ

 令和3年1月4(月)に幕を開けた立川競輪場開設69周年記念『鳳凰賞典レース』。初日特選はS班の平原康多(87期・埼玉)が圧巻の逃走劇を披露。番手を回った地元の鈴木竜士(107期・東京)が車間を空けながら別線の巻き返しを阻み、直線でシャープに抜け出した。
 
 「最終ホームで後ろを確認しようと思ったら平原さんがシッティングのままでも加速が凄かったので、車間を空けたというよりも空いてしまいましたね。でも、そこで慌てて車間を詰めずに冷静に対応できたと思います。平原さんの気持ちが伝わってきたので、誰かがまくってきても全力で止めるつもりでしたけど、最後まで凄いカカりでした。ワンツーを決められて良かったですし、良いスタ―トが切れました」
 
 一時期は低迷しかけた鈴木の転機となったのは昨年の競輪祭。その時の悔しさが意識を変えた。
 
 「去年の競輪祭が一年の中で一番良くなくて、終わってから色々と考えて思い直す所もありましたね。このままじゃダメだなって。レースはもちろんですけど、練習も含めて、もっと〝競輪〟に対して真剣に向き合おうと。そのあと地元で結果も出せたし良い流れを作れた。今年はG1はもちろんですけど、グランプリを目指して頑張りたいと思っている」

 グランプリ出場を目指して新たな一歩を踏み出した鈴木竜士が新年一発目のレースを制した。地元ファンの期待を背負い2日目以降も躍動する。

細川和輝記者

2021年1月4日 18時14分

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