ベストナインが出揃う ~武雄競輪場~

photo-26466
兄弟の絆で別線に立ち向かう(写真左から山田英明、庸平)
photo-26467
余裕と貫禄を感じる中国ゴールデンコンビ(写真左から松浦悠士、清水裕友)
photo-26468
〝自力〟で確かな手応えをつかんだ郡司浩平(写真左)と岩本俊介
兄弟連係で強敵に立ち向かう

 4月25日(日)に武雄競輪場を舞台に『大楠賞争奪戦(G3)』の決勝戦が行われる。S班4名が順当に勝ち上がりシリーズを盛り上げているが、地元の山田英明(89期・佐賀)と庸平(94期・佐賀)もしっかりと勝ち上がり存在感を示している。兄弟タッグで強敵に挑戦状を叩きつける。
 英明と庸平は同じレースを走るのは今回で3度目。17年9月に当所で行われた共同通信社杯(G2)ではそれぞれ別での戦いとなったが、昨年の寛仁親王牌(G1)では兄の英明が前回り。庸平-英明の並び自体、今回が初めてとなるが兄・英明の心境の変化を探った。
 「自分の気持ちはずっと変わっていないと思うんですよね。1回目は庸平が『自分のレースをしたい』っていったのでじゃ別でってなってやりました。2回目はどうするって聞いたらちょっと『うーん』って感じもあって。一応『頑張る』とは言ったけど、断る形で自分が前で戦いました。今回もどうするって聞いたら、『頑張ります!!』って感じだったので、だったら任せてもいいかなって。やっぱり自分も前で戦ってきているし、中途半端な気持ちで任せたくはない。庸平は弟でもあり後輩。頑張るっていう気持ちは無駄にしたくないので任せます。やっぱり3年前のあの(優勝した)時の歓声は今でも忘れられないですね。また聞きたいなって思いはずっとある。相手は強力ですけど、地元してしっかり戦います」
 弟の庸平が心境の変化をこう打ち明ける。
 「前回も頑張るとは言ったんですけど、折り合わなくて自分が番手になりました。今回は頑張るって言ったら任せてもらえた。兄と一緒に走れること自体が少ないので無駄にしないようにしたい。兄の気持ちを背負って戦いたい」
 
 決勝の並びは以下の通りに決定した。
 
 ⑧山田庸平-①山田英明
 
 ②郡司浩平-④岩本俊介-⑨佐藤慎太郎

 ⑤清水裕友-③松浦悠士-⑦小倉竜二-⑥室井健一

 大会連覇の期待がかかるS班松浦悠士は、盟友の清水裕友にすべてを託して別線を迎え撃つ。初日から〝自力〟にこだわり、日増しに調子を上げている郡司浩平は4日間連続での自力戦。初日も連係した岩本俊介とベテラン佐藤慎太郎の両名を連れて逆転Vへ集中力を研ぎ澄ましている。
 運命の号砲は16時30分に鳴る。エンジョイ×プロスポーツサイトの投票締め切り時間は5分前の16時25分となっております。それぞれの思いが激突する熱いレースから目が離せない。
 

細川和輝記者

2021年4月24日 18時25分

開催情報

ページトップへ