松浦悠士が『大楠賞争奪戦』を連覇 ~武雄競輪場~

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賞金ボードを掲げて喜びを噛み締める
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優勝トロフィーを手に笑顔でガッツポーズ
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詰め寄る小倉を3/4車輪振り切った所がゴール線
通算10度目のG3制覇を達成

 4月25日(日)に決勝戦を迎えた武雄競輪場開設71周年記念『大楠賞争奪戦』はS班の松浦悠士(98期・広島)が盟友・清水裕友の仕掛けに乗って抜け出して大会連覇を達成。今年一番の目標とする日本選手権競輪に向けて弾みを付ける優勝を手にした。
 
 号砲と共に飛び出したゴールデンコンビが正攻法に構える。中団には地元の山田兄弟が陣を取り、郡司浩平が後ろ攻めとなった。赤板過ぎに切った郡司浩平を山田庸平が叩いて先頭に。素早く引いて態勢を整えた清水裕友が打鐘手前から一気に踏み込むと、抵抗する山田庸平を力ずくで叩いて主導権。番手の松浦悠士が最終2コーナーからまくり上げてきた郡司浩平を3コーナーでブロック。返す刀で抜け出すと詰め寄る小倉を振り切ってG線を駆け抜けた。
 「郡司君が切って庸平さんが切ってくれればその上を叩きやすくなるかなって思ったんですけどね。庸平さんと郡司君と裕友の踏むタイミングが重なっちゃって。でもあれを叩くんだからすごいですよね。英明さんが郡司君を持ってきたらヤバいなって感じでちょっと後輪が滑ってヒヤッとしました。みんな脚を使っていたしまくりにきても止まるかなって。でも裕友も叩くのに脚を使っていたし、ちょっと早めに踏ませてもらいました。結果、小倉さんとワンツー決まって良かったです」
 
 初めて記念競輪を優勝したのが2018年12月の広島記念。当時を振り返りながらここまでを辿る。
 「昔は上位で戦う前に気持ちで負けていましたね。でもあそこから自分でも戦えるんだって思えました。岩津(裕介)さんや柏野(智典)さん、桑原(大志)さんにももっと自信を持って戦えって言われてて、徐々に大きいレースができるようになりましたね。それでだんだんと結果もでるようになった感じですね」

 年頭から今年の目標を『ダービーで優勝すること』と高らかに掲げていた松浦悠士。日本選手権競輪まで約1週間と迫ってきたが、信頼する清水裕友と共に頂点を目指す。
 「今回もそうですけど裕友がいるんで。今回も来る前から楽しみでした。初日、2日目と試したんですけど、2日目が終わった時点で戻そうと思ったのでここまま行きます。やっぱり優勝して臨めるのでスカッとしますね。正直、今回は自分の中でいいだろうって思ってきたんですけど、ちょっとって感じだった。なにが原因かしっかり考えて臨みたいですね」
 

細川和輝記者

2021年4月25日 17時18分

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