ルーキーシリーズ最終戦 ~和歌山競輪場~

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犬伏湧也
9連勝で7月のチャレンジへ
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吉川美穂
地元で存在感をアピールする
ここが同期だけのラストシリーズ

 5月1日から静岡で始まった119、120期による「競輪ルーキーシリーズ2021」は、6月4日に幕を開けるシリーズ4場所目の和歌山がラスト。この3日間の開催が終わると、119期は7月からチャレンジ、そして120期は先輩ガールズたちとの戦いが待っている。

 ここまで静岡、名古屋を圧倒的な強さで6連勝の連続完全V。在所ナンバーワンの力をしっかりと結果につなげている犬伏湧也(徳島)が、119期のシリーズの中心になるのは間違いない。大師匠の小倉竜二(77期)、師匠の阿竹智史(90期)から脈々と受け継がれる勝負強さとパワーで犬伏が見据えるのは、2人と同じG1の舞台だ。
 「まだまだデビューしたばっかりですからね。(3場所連続優勝が)できるようにっていうのもあるけど、長い距離を踏んでいきたい。師匠には連続で完全優勝しても、G1だったら短い距離では通用しないって言われているし、もっとトップスピードを伸ばして持続させたい。まくりではある程度、結果を残せたけど、長い距離を踏んで結果を残せるようにならないと」
 鮮烈なインパクトに加えて、内容にもこだわる犬伏は初日9レースに登場。6人すべてが単騎の力勝負を落とすわけにはいかない。

 120期は「競輪ルーキーシリーズ2021」の前3場所と比較しても、トップ選手が多く集まり、熾烈な最終場所になる。そのなかでも在所ナンバーワンの吉川美穂(和歌山)は、地元だけに自然と気持ちも入る。
 「地元で優勝したいっていう気持ちはもちろんですけど、一戦、一戦力を出し切って、まずは決勝に、そして優勝にという感じです。(前回の)大宮で優勝してホッとしたところもあった。(デビュー場所の前々回の名古屋は)焦ってしまったところもあった。デビューして6走をして、スピードに乗り切ってない感じもある。あとは落ち着いて走れればと思います」
 名古屋では未勝利も前回の大宮では優勝。リズムに乗って地元を迎える吉川が、まずは初日7レースで卒記クイーンの西脇美唯奈(愛知)らを相手にどんな走りを見せてくれるのか。地元ファンに限らず、その期待は高まる。

竹内祥郎記者

2021年6月3日 18時13分

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