佐々木雄一が記念初優勝 ~青森競輪場~

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佐々木雄一
北日本の絆でつかみとった優勝
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一番車の佐々木が三番車の深谷とゴール前勝負を制した

 9月26日(日)、青森競輪開設71周年みちのく記念競輪の決勝戦が行われ、佐々木雄一(福島・83期)が北日本3番手から鋭い追い込みで記念初優勝を飾った。

 レースは阿部拓真が打鐘前2コーナーから一気に踏み込み主導権を握る。阿部がハイペースで駆けると、番手の坂本貴史は最終2コーナーから自力発進。追走した佐々木が上田尭弥のまくりを止めて4コーナーから踏み込む。佐々木は坂本を捕らえるとまくり迫る深谷との争いを制して優勝を決めた。

 佐々木は、1999年8月14日にデビュー。意外にも今回が記念の初優勝で22年1カ月での優勝となった。率直な感想は「うれしいが、そこまで実感がない」。競輪学校では83期の卒業記念レースを制し、デビュー戦では地元のいわき平で完全優勝。2010年のいわき平オールスターでは特別競輪の決勝も経験したエリート。それだけに、「(実感は)帰り際にでもあるんですかね?寄り道しながらやっとここまで」と、〝うれしい〟より〝やっと〟といったところか。

 レースは北日本勢が完全に支配したが、優勝の感触はすぐにつかむことはできなかった。「拓真が先手を取りに行く。あとは貴史が優勝をできるタイミングで出ていってくれた。自分はその後ろで2人を援護して。スタートは深谷の後ろで組み立てたいと。貴史が優勝を取りにいけるところから出ていって上田を止めちゃえば、後ろはこれないと思ったが、深谷が強かった。深谷が伸びてきて、抜かれた感じがした。(優勝は)半信半疑だった。前の2人が頑張ってくれたおかげ」
 「下の子が二十歳になるまで頑張る。来年、小学校なので、あと14年。1年1年調子は変わる。毎年が勝負だし、一戦一戦頑張りたい」と、今後の目標は長く選手生活を続け、一戦一戦、力を出し抜くことを誓って締めくくった。

小山裕哉記者

2021年9月26日 17時53分

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