地元勢が会心の走りで決勝に進出 ~広島競輪場~

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ラインの厚みを生かして決勝も迷わず攻め切る
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三登誉哲
決勝は地元ラインの4番手からチャンスを窺う
迷いなき仕掛けで別線攻略に成功

 12月11日(土)に広島競輪場を舞台に開設69周年『ひろしまピースカップ』の準決が行われた。地元の絶対的エースの松浦悠士(広島・98期)は余裕の走りで3連勝で決勝進出。町田太我(広島・117期)と三登誉哲(広島・100期)の機動力型も会心の走りで存在感をアピール。地元勢は強固4車ラインを形成して他地区を迎え撃つ。決勝の並びは以下の通りに決まった。

 ⑤阿部拓真-①和田健太郎

 ⑨町田太我-②松浦悠士-⑧池田良-⑥三登誉哲
 
 ③野原雅也-④大坪功一

 ⑦阿竹智史


 町田太我は準決で今節一番の手応えをつかんで決勝進出。最終周回は一周22秒4で、前半11秒0、後半11秒4という抜群のタイムでレースを支配。決勝もラインの先頭で果敢に攻める。
 「デビューしてから今までの中で一番緊張しました。今日はもう前からで、緩めに来れば突っ張ろう思っていましたけど早めに来たので出させました。飯野さんが行ったので仕掛けやすくなりましたね。感触は凄く良かったです。押し切れるかなって思ったんですけど、まだまだ甘かったです。でもラインで決まったのが嬉しくて2着なのにガッツポーズをしてしましました。興奮で疲れも飛んでいるので体は大丈夫です。決勝も松浦さんの前で頑張ります」
  
 三登誉哲は予備からの繰り上がりながら初日から大活躍。今年でデビュー11年目となるが、2018年以来で2度目となる地元記念で決勝まで上り詰めた。
 「今日はもう後ろからって決めていました。自分の中で9割は先行かなって決めていたので。11月の佐世保から使っている日野(博幸)さんのフレームが自分にあっていてそこから感じが良くなりましたね。あとはシューズのサンだけ調整するんですけど、長い距離を踏むときは左足のサンだけ外向きに調整するんですよ。今日は先行するつもりで外に向けていたので最後までしっかりと踏めましたね」

 3年ぶり2度目の地元記念制覇を狙う松浦悠士にとってはこれ以上ない充実ライン。前年度覇者の野原雅也やS班・和田健太郎らを退けて完全優勝をファンの前でやってのける。

細川和輝記者

2021年12月11日 18時30分

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