1月17日に2日目が行われた久留米競輪FIIナイター第12レースA級準決勝で3連単、3連複の車券が不成立で全返還となった。5名が落車し、1着入線の久樹克門（徳島・113期）が外帯線内入で失格。残り1周以上を残した地点での落車だったため藤田剣次（福岡・85期）しか再乗できなかった。田中洋輔（宮崎・84期）も再乗してゴールを目指そうとしたが、自転車が壊れていて前に進まず無念の棄権となった。

　レースは、井寺亮太（長崎・113期）が同期の久樹を赤板から突っ張って出させない。一旦5番手に戻った久樹は打鐘からカマして4コーナーで井寺を叩き切ったが、内側に入る際に井寺の前輪を払って落車させてしまい、後続の選手も次々に巻き込まれた。久樹－近藤誠二（香川・80期）の仕掛けに離れて後方にいた中石昌芳（広島・81期）が落車を内側に避けて大きく離された状態で久樹を追ってそのまま両者でゴール。落車した5名のうち、藤田だけが再乗して携入を果たした。久樹は失格で、中石、藤田が1、2着に繰り上がって翌日の決勝へと勝ち上がった。