『春日賞争覇戦』の決勝メンバーが出揃う ~奈良競輪場~

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自慢のスピードで5車結束の中四国勢を迎え撃つ
輪界屈指のスピードで完全優勝を目指す脇本雄太

 2月13日(日)になら競輪場を舞台に行われる開設71周年記念『春日賞争覇戦』の決勝メンバーが出揃った。地元地区の近畿勢は脇本雄太(94期・福井)と古性優作(100期・大阪)の2名が決勝進出。中四国勢はS班の松浦悠士(98期・広島)を含めて5名が勝ち上がり、並びが決まるまでに時間を要した。関東勢はS班の吉田拓矢と宿口陽一が準決に続いてタッグ。注目の並びは以下の通りに決まった。
 
 ⑤脇本雄太-①古性優作
 
 ②吉田拓矢ー⑨宿口陽一
 
 ⑧石原颯ー④宮本隼輔-⑦松浦悠士-③柏野智典-⑥西田雅志

 今シリーズが復帰戦となった脇本雄太は3連勝での勝ち上がり。GP王者の古性優作と共に包囲網を敷く別線を相手に自慢のスピードで挑む。
 「(準決勝の)組み立ては大体、想像通り。松浦君が押さえた時点で、飛び付きもあると感じていた。そこに自分がどう対応するかだった。結果は甘えた形になった。松浦君が(赤板の)1センターと2コーナーで外に振ってきたところで対応が遅れてしまった。現状維持と思っていたけど、衰えているなって感覚はある。それは自分の感覚なので、周りがどう言おうと自分ではそう感じています。次につなげるために、体を確かめながら古性君と決める方向で走りたい」
 腸骨骨折により長期離脱していたため、完全体とはいかないまでも、脇本自身が求めているレベルが高いからこそ。5車結束した中四国勢や、脇本と同じく3連勝で勝ち上がってきた吉田拓矢も侮れないが、地元地区のプライドにかけても負けられない一戦だろう。
 
 GP王者の古性優作は今年に入って3回目の記念シリーズ。感覚を突き詰めて確実に上向いてきている印象で、盟友の脇本雄太を目標に今年初Vへ集中力を高めている。
 「(三谷)竜生さんがいなくなってしまったのはまさかの展開ですけど、脇本さんと2人でしっかりと勝負したい。2日目に脇本さんに付けさせてもらった時にコーナリングの巧さと踏み直しの凄さを体感できたのはプラスですね。油断したわけじゃないですけど、コーナーで置いて行かれる感じだったのでその辺を修正したい。今後を見据えて試したいことができたのでハンドル周りをちょっといじるかもですね。一番いい状態で迎えられるように」
 2日目は3/4車輪差の2着であったが、ミリ単位の微調整を施してゴール寸前ではさらに詰め寄るだろう。
  
 

細川和輝記者

2022年2月12日 19時09分

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