松浦悠士がラインの結束力で『春日賞争覇戦』を制覇 ~奈良競輪場~

photo-38946
優勝カップと花束を手に記念撮影をする松浦悠士選手
photo-38947
外をけん制しながら抜け出して宮本選手を1/2車身交わした所がゴール線
次走の全日本選抜へ弾みを付ける今年初V

 奈良競輪で行われた開設71周年記念『春日賞争覇戦』の決勝戦は松浦悠士(98期・広島)が地元広島記念以来となる記念V。石原颯、宮本隼輔と好調な若手を巧みにリード。ライン5車で結束して強敵を見事に打ち破った。
 「(脇本を)意識し過ぎて慌てずに、2周半から駆けるんじゃなくて、落ち着いていこうっていうのは思っていました。(脇本が)引いたかは見えなくて、来てないってことは引いたんだなと。石原君のカカリがすごくて、さすがに来れないだろうとは思っていた。(宮本には)来てからじゃ遅いって心を鬼にしていました。宮本君を残せるかは自分の判断でした。宮本君のカカリがよくて強かったです。吉田君とか、脇本さんはGIの決勝で当たる自力選手。そういう人を相手にワンツーが決まったってことは特別でも自分たちの競輪ができる。ライン5車で力を合わせて勝てたのがよかった。準決からフォームがバチッと決まって、ハンドルの握り方だったり、乗り方だったりが決まった。和歌山から右肩上がりで来れている。まだ2月なんですけど、やっと勝てたっていうのがある。去年や、一昨年は一発目で獲れたので。やっと獲れたなって気はしてますね。ずっとよくないって言われていたし、結果を出さないとって思っていた。自分の信念を曲げてでも勝ち上がった意味がありました」
 
 ラインの先頭で奮闘した石原颯の想いを背負って最終2コーナーから番手まくりを放った宮本隼輔(113期・山口)が準V。
「もう全部、石原君のおかげです。自分はなにもしていないので。自分でもどこから踏んだかわからないくらいきつくて必死でした。いい追加になりました。自分の脚的はまだまだですけど、ラインのおかげです」
 
 道中で中団に追い上げた吉田拓矢(107期・茨城)は最終バック過ぎからまくり上げるも3着まで。
「思っていた並びとちょっと違って後ろ攻めになってしまったので。押さえにいっても石原君は突っ張るだろうし脇本さんの所に追い上げれば引いてくれるかなって思ったので。ちょっと車間が空いてしまいましたね。空けたんじゃなくてニュートラルに入れようと思ったら石原君のカカリが良かったですね。もう少し早く仕掛けたかったですけど、脇本さんも来ていなかったですし、難しかったですね」

細川和輝記者

2022年2月13日 17時30分

開催情報

ページトップへ