郡司浩平が300勝目を手に決勝進出 ~平塚競輪場~
『湘南ダービー』の決勝メンバーが出揃った
4月10日(日)に最終日を迎える平塚競輪開設72周年記念『湘南ダービー』の決勝メンバーが出揃った。S班は4名がファンの期待に応えて決勝に進出。牙城を守りたい地元勢は郡司浩平を主軸に3名が勝ち上がってきた。準決勝で巧連係を決めたS班の平原康多と佐藤慎太郎は再び呼吸を合わせる。注目の並びは以下の通りに決定した。
①古性優作-⑧神田紘輔
⑤郡司浩平-②和田真久留-⑥大塚玲
⑨平原康多-③佐藤慎太郎
④山田庸平-⑦井上昌己
地元の絶対的エースである郡司浩平(神奈川・99期)は準決で節目となる300勝を達成し勢いよく決勝進出。レースを振り返りながらこれまで積み重ねてきた思い出のレースも振り返った。
「しっかり出切って、3人で決まって本当によかったですね。(スタートは)誰かが出てくれれば、あとは流れで組み立てようと思っていました。雨谷さんに切らせて、そこを無理くり切るのも頭にはあったんですけど、リスクもありますし、7番手になることは避けたかった。5番手なら力勝負できる位置でした。雨谷さんに先に仕掛けられたけど、それをアテにして仕掛けられないのでは悔いが残ると思って仕掛けました。道中は重さを感じたんですけど、いつも通りの仕掛けが出来ましたね。かなり上を走らされましたけど、その分、最後は下りながらゴールまで加速していけましたね。一番思い出のレースですか? やっぱり初めて獲った競輪祭だったり地元で獲れた全日本選抜はやっぱり記憶として一番残っていますね。でも地元記念で初めて優勝できた時も本当にうれしかったですね。やっぱり地元は気持ちが入りますからね」
決勝は実力者が揃う細切れ戦となったが、唯一3車ラインを形成して別線を迎え撃つ。同期で同級生の和田真久留と再びゴール前勝負を演じて見せる。
「自分たちだけ3車ラインですし、自分だけじゃなく後ろにもチャンスがあるように仕掛けたい。平塚は真久留のホームバンクですし。初日特選に近いメンバー構成で、徹底先行タイプもいない。勝負所だけは逃さないように責任を持って走りたい」
今シリーズは自力を出して戦った2日目と3日目はハイラップのまくりで快勝しているが、決勝は勝負所と判断すれば迷わず仕掛けて出る可能性も十分にありそう。運命の号砲は16時40分に鳴る。