『縄文小牧野杯』GⅢの決勝メンバーが出揃う ~青森競輪場~

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準決でワンツーを決めた地元の新山選手(左)と嵯峨選手(右)
青森支部は3名で結束して別線に立ち向かう

 4月30日(土)、青森競輪場を舞台に第4回施設整備等協賛競輪『縄文小牧野杯』のシリーズ3日目の準決勝が行われ、突破したベストナインによって5月1日(日)に決勝戦が行われる。唯一の3連勝で勝ち上がってきた新鋭の吉田有希(茨城・119期)は充実ラインを形成してGⅢ初制覇を狙っている。青森支部は3名が勝ち上がって意地を見せたいところだ。注目の並びは以下の通りに決まった。

 ①嵯峨昇喜郎-④根本哲吏-⑧新山将史

 ⑥河端朋之-②阿竹智史
 
 ③吉田有希-⑤山岸佳太-⑦中田健太-⑨武藤篤弘

 準決勝の嵯峨昇喜郎は正攻法の構えから中団まで引いて阿竹智史に追い上げられると一旦下げて7番手に置かれてしまったが、2日目の反省を踏まえて力ずくの巻き返し。新山将史を連れて前団を一気にのみ込んで見せた。
 
 「昨日の失敗もありましたし、2年前の地元記念で(坂本)周作さん、(新山)将史さんを連れてまくりに構えて失敗していたので、今日はもう絶対に最終ホームでは仕掛けるつもりでいました。2日目みたいにもうワンテンポ待ってしまっていたら決まらなかったと思うし、まくり切れて良かったです。2年前に失敗したときは師匠の永澤(剛)さんや、(新山)響平さん達に、そんなんじゃダメだって言われて結構、凹みましたね。だからしっかり行こうって。力を出し切ってダメなら仕方ないので」

 嵯峨にとってGⅢ決勝は2019年11月の四日市以来で2年半ぶり。久々の舞台が地元戦となれば喜びもひとしおだろう。
 
 「久々に(決勝に)乗れてうれしいですね。四日市で乗ってからここまで一度も乗れていなかったので。あれから落車も6回しましたし、腰を痛めてしまって一番ダメなときは94点まで落ちてしまいましたから。ここまで長かったですね…。長かったし、苦しかった。でもまたこうして乗れたので。自分の中でいろいろと練習も考えたり工夫しながらやってきて良かったです」
 
 決勝は初対戦となる吉田を打ち破り地元地区の意地を見せようとラインの先頭で奮闘する。
 
 「吉田君とは初めてですね。強いのは見ているし、知っていますけど負けパターンもありますよね。前回の函館も、その前の決勝も見ましたけど、やりようはあるのかなって思うので。吉田君を倒してラインから優勝者を出せれば。車番もいいですし、考えて頑張りたい」
 
 地元の意地ある嵯峨が119期生として初のGⅢ制覇を狙う吉田の前に立ちはだかれば、番手の根本哲吏はもちろん、3番手を回る新山将史にも逆転優勝のチャンスはあるだろう。

細川和輝記者

2022年4月30日 19時20分

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