守澤太志がスーパープロピストレーサー賞を制す ~佐世保競輪場~
相性の良い九州の地で豪華メンバーを破って優勝
5月29日(日)に佐世保競輪場で行われた全プロ記念競輪の最終日12レースの『スーパープロピストレーサー賞』で守澤太志(秋田・96期)が新山響平の番手から頂点に輝いた。ラインの厚みと新山響平の先行力を生かすべ後ろ攻めを選択した北日本ラインは赤板過ぎに押さえてそのまま主導権取り。最終ホーム手前の4コーナーから太田竜馬がダッシュ良く巻き返しを狙ったが、4番手の位置から合わせて踏み込んだ古性優作の外で止まってしまう。守澤太志が古性優作のまくりを再三ブロックして勢いを止めると、直線で鋭く抜け出してゴール線を突き抜けた。
「今日はもう後ろからしっかり駆けてって感じで、3車でしたしラインで決まるようにと思っていたんですけど、僕だけになってしまって。4番手は古性君がいるだろうと思っていたので確認はしていないですけど。古性君のまくりはきついので、プレッシャーはかなりありました。太田君が来たのが見えていなくて軽く振ってそのあと古性君を止められたので。前に踏むしかない所でやっぱり松浦君がきたので。ゴールした時はいかれたかなって思ったんですけど、ビジョンを見て、お客さんにも言ってもらえて勝ったかなって感じでした」
当所と好相性の新山響平のカカリは守澤太志の想像以上だった様子で、特別競輪並みの豪華メンバーの中で優勝の喜びはひとしお。
「今回は特別(競輪)じゃないですけど特別級なこのメンバーの中で優勝できたのは自信にもなりますし、嬉しく思っています。新山君はいつも強いんですけど、いつも以上に強かったですね。いつも踏みすぎて最後はタレてくるんですけどね。前から特別の決勝で新山君と連係したいなって言っているんですけど、今まで一回もなくて。でも特別級のメンバーで戦えて結果を出せたのは嬉しいですね」
来月はあっせんしない処置のため次走は7月のサマーナイトフェスティバルになりそう。
「来月はあっせんが止まるのでここまで気持ちを切らさずにやってきたので、一回リフレッシュして。サマーナイト、オールスターに向けてやっていきたいですね。7月からまた新たな気持ちで一戦、一戦頑張ります」
4月くらいから徐々に復調の兆しを見せ始め、ダービーで3着に入線して賞金の上積み成功して賞金ランク7位につけている守澤太志。一ヵ月の長期離脱は痛手でも、さらに強くなった姿を7月から魅せてくれるだろう。