野口裕史はやる気パンパン ~松戸競輪場~
二次予選に続いて準決も師匠と連係
松戸競輪『燦燦ムーンナイトカップ』GⅢは10日(金)に2日目が開催された。10レースの二次予選では地元の師弟コンビが連係して野口裕史(千葉・111期)と武井大介(千葉・86期)がそれぞれ1着、3着で準決勝に進出。
レースは野口裕史が正攻法に構えると後方から巻き返してきた小笠原光を突っ張る。そのまま徐々にペースを上げて主導権を握ると中団からまくり返してきた才迫開のまくりを振り切りゴールした。
「(初ての)並びと才迫君の仕掛けを考えて突っ張ろうと。才迫君のまくりは強くて、似た展開で何度もやられている。ホームでカマされたら仕方ないくらいで踏んだ。バックでスピードを乗るように踏めば、3コーナーはまくりが止まるからまくってきた才迫君もキツいだろうと。それなら最悪でも4、5着はあるなと思った」とまくり強烈な才迫を最大限に警戒してレースを組み立てた。
「前回は痛みがあった膝も自転車に乗っていて痛みが出ない。アップ中もローラーに乗っても痛みがなかった」と懸念していた部分は解消されて本来の力を存分に発揮できている。
番手で巧タクトを振るった師匠の武井大介は「あれしかラインで決まる方法が野口にはないし、車番を生かして前からいきました。3角前に(別線がまくって)きたら止めてとは思っていました。(野口は)座りながらブリブリ踏んで、ジワジワとスピードを上げて、緩急がなかったのでキツかったですね。ただいつもは離れているので付いていけただけいい方かな。準決勝も気は抜けないですね」とレースを振り返ってくれた。
二次予選の後に野口は「早く脇本君とあたって前回川崎決勝のリベンジをしたい」と他の自力型なら対戦を避けたがる競輪界最強の男との対戦を熱望。準決勝ではそれぞれ別のレース(野口が10レース、脇本が12レース)となったことで対戦はお預けとなったが、決勝に勝ち上がれば、まず間違いなく相まみえるだけに準決勝もパワフル先行で決勝進出を目指す。