南関は分かれてガチンコ勝負

　小田原競輪開設73周年記念『北条早雲杯争奪戦』は、28日に決勝戦が行われる。大挙6名が勝ち上がった南関勢は、並びが注目されたが、郡司浩平（神奈川・99期）と、深谷知広（静岡・96期）がそれぞれ自力を表明したことで二手に分かれることとなった。並びとコメントは以下の通りだ。

【並び】
①郡司浩平－⑤和田真久留－④松谷秀幸－⑥佐藤龍二

⑦深谷知広－⑧田中晴基

⑨浅井康太－③坂口晃輔

②清水裕友（単騎）

【コメント】
①郡司浩平「（シリーズでの感じは）付いている分にはいつもと変わらないけど、自力を出した時の余裕のなさが引っかかる。でも、日に日に良くなってきている。5、6番手になる先輩のことも考えて、深谷さんとは別で。いつもお世話になっているし、深谷さんと別っていうのは複雑な思いもあります。それでも、別と割り切った時点から、対戦するのが楽しみに思えましたね」

②清水裕友「（準決は）ダメでも仕掛けられたらいいんでしょうけど…。（最終）1コーナーで仕掛けていったんですけど、（結果的に）他力本願になりました。調子は悪くないけど、根本的に自分の脚力がない」

③坂口晃輔「自分としてはあんなに浅井さんを追い込むことがない。33バンクであんだけ迫れたんで出てますね。連日、（感じが）いいんじゃないかと思います」

④松谷秀幸「（郡司）浩平が落ち着いて仕掛けてくれた。自分は離れないようにしっかりと付いていくことだけでしたね。体の方は良くないけど、ラインに助けられている」

⑤和田真久留「深谷さんにしろ、郡司にしろ、後ろは家賃が高い（笑）。（初日の落車の影響は）かなりきついけど、地元ってことで走れている」

⑥佐藤 龍二「今日（3日目）は（最終）ホームからが全てだった。櫻井を使わずに櫻井よりも前に出たのがよかった。根田（空史）のフレームを使っているけど、根田が憑依しましたね（笑）」

⑦深谷知広「ジャンからホームまでのタイムが8秒8出ていて、自分の中でそれ以上はない。（最終）ホームでは何も残ってなかったし、残り1周は何とか。感触は良いわけじゃないけど、先行して勝ち上がれているので」

⑧田中晴基「自分のやるべきことをちゃんとやれているので、調子はいいと思います。深谷君の番手は初めて。千切れないことが第一ですよ」

⑨浅井康太「準決は一番人気になっていたのが励みになった。仕掛けを1、2テンポ遅らせているし、状態としてはまだまだ。清水君達を相手に力を出し切れたのは次につながると思います」