中野慎詞が早稲田大学ラインを形成 ~京王閣競輪場~
大学の先輩、後輩の絆は強い
12月12日から京王閣競輪場で『後閑信一名輪会杯&報知新聞社杯』F1ナイターシリーズが始まる。
S級は予選から各レースに1班が登場する好メンバーぞろいの開催だが、注目はナショナルチームで活動する中野慎詞(岩手・121期)が参戦する事だろう。
中野は世界の強豪が招待されて走ることができる2022UCIトラックチャンピオンズリーグに参戦しており、今月の5日に帰国。「6日だけオフで、7日からトレーニングを再開しました」とつかの間の休みを経て、体はしっかりと動かし、調整に不安はなし。世界を転戦し強豪たちとの戦いを振り返ってもらうと「スプリントとか1対1の勝負では厳しいが、ケイリンなら走り方を考えれば勝てることもある、というところまできた。良い経験になりました」と世界との距離をつかめたことで成長を実感。
10月静岡以来の日本の競輪参戦となるが、初戦は地元の大矢崇弘(東京・107期)が番手を主張。この2人は、実は早稲田大学の先輩、後輩の間柄。年齢や運動部も違うだけに今回が初顔合わせだったが互いに早稲田大学出身のことを確認するとすぐさま打ち解けた様子に。
大矢が「大学の後輩と知って気が楽になった。後輩っていうことなら頼むよ」と声をかけると「早稲田の先輩が付くなら頑張らないと」と中野が応じる。2人が走る11レースは早稲田大学ラインの連係に注目したい。