脇本雄太が『ちぎり賞争奪戦』を完全制覇 ~豊橋競輪場~

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表彰式で優勝カップを手に写真撮影に応じる脇本選手
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空けた車間を詰める勢いで外を迫る古性選手を1/8車輪差で振り切る
思いもよらぬ展開にも動じずに逃げ切りV

 1月29日(日)に豊橋競輪場で行われた開場73周年記念『ちぎり賞争奪戦』の決勝戦は脇本雄太(94期・福井)が完全Ⅴ。打鐘から約一周半の逃走劇で別線を圧倒。前回の和歌山記念以来13回目の記念制覇を達成した。
 
 スタートでけん制が入り脇本雄太が正攻法に構える。坂井洋が3番手に追い上げ、片岡迪之が率いる中四国ラインが後ろ中団に。後方8番手に構えた山口拳矢は残り2周を切っても動かず、後方から内へと切り込む形に。後ろの状況を見ていた脇本雄太が打鐘で誘導員を降ろしてそのまま先行態勢に。絶妙なペース配分で別線を圧倒し、番手から鋭く詰め寄る古性優作をも振り切ってみせた。

【脇本 雄太(1着)】
「正直、想定はしていなかったです。でもああなったので冷静に突っ張りも頭に入れたので、今日の走りができたと思います。どのみち(誰かが来てもこなくても)あそこで誘導は切ろうと思っていたので。来たら踏んでそこで勝負しようと思って。古性君なら先行してもブロックしてくれるし、ゴール前勝負が出切ると思っていたので。坂井君が3番手にいたとかは気にしていられないですよね。自分もやることやったので。古性君もまずはブロックに専念した上で最高の勝負だったんじゃないですかね」

 脇本雄太の次走は2月2日から行われる奈良記念。今年に入って3場所連続で古性優作との同時あっせんとなるが、再び呼吸を合わせて他地区の前に立ちはだかる。

細川和輝記者

2023年1月29日 17時32分

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