渡邉豪大が完全V ~小倉競輪場~

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渡邉豪大
今期2度目の優勝も慢心はない!
降級後、4場所で2度目のV

 2月5日(日)から小倉競輪場で開催されているミッドナイト競輪F2シリーズ『オッズパーク杯』は7日(火)に最終日を迎えた。メインのA級決勝戦では渡邉豪大(福岡・107期)が3番手の位置をキープして鋭い伸びで突き抜けて地元で完全Vを成し遂げた。

 「初手から想定外でしたね。スタートは坂本さんが取ると思っていたら、末廣君が前を取って。どういうレースをするのかなと思ったら突っ張る素振りも見せる感じで。最終ホームの所で末廣君が仕掛けた所は見てしまった。反応が遅れた感じですね。あそこで付いていけば、加倉さんと決まった可能性がある。でもあの末廣君の動きは頭になかった。それでも小倉で久しぶりに優勝できて良かった」と初手から別線の動きに戸惑っていた様子だが、それでも冷静に対処したのはさすがの一言。

 「腰は去年の年末のころに比べれば痛みも無くなってきているけど、ギヤをかけての練習だったりウエイトとかはまだやれていなくて、現状維持の練習ばかり。その影響で反応がやっぱり遅れている。A級ならこれでもまだ戦えるけど、S級に戻ると自力で戦うにしても一瞬の反応が命取りになるし、人の後ろを回るにしても離れてしまうと思うので。105点以上をまた取るレベルに戻るにはこのままじゃダメ」と再びS級の上位を目指すためにも競輪選手の職業病と言っても過言ではない腰の痛みと付き合っていかないといけない。

 「それでもやっぱり腰をまた痛めるのは嫌だし怖い。再発が一番怖いので、様子をみつつ徐々に負荷をかけていって、S級に戻るころには本来の状態に近づけておきたいと思っている。そういう意味でも今、A級にいるのをプラスにとらえたい」と本人の中にはS級に戻るまでにより良い状態に戻すためのプランがある様子で、再びS級に戻り競走得点105点以上を目指すためにも今期はしっかりと下地を作る覚悟だ。

池端航一記者

2023年2月7日 23時50分

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