新田祐大が直線で鋭く追い込み『よさこい賞争覇戦』を制す ~高知競輪場~

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優勝カップと花束を手に表彰式でポーズを決める
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松浦悠士を3/4車輪差で追い込みゴール線を通過
冷静に脚をためて最終2センターから大外を一気

 4月9日(日)に高知競輪場で開設73周年記念『よさこい賞争覇戦』の決勝戦が行われた。S班3名に加え、準決勝で脇本雄太を破った勢いのある町田太我や、スピード抜群の犬伏湧也ら豪華なメンバーによって争われたが、新田祐大(90期・福島)が後方から鋭く追い込み今年1月の立川記念以来となる記念制覇を達成した。
 
 後ろ攻めを選択した町田太我が犬伏湧也を警戒しながら外併走から叩いて打鐘過ぎ2センターで先頭に躍り出る。正攻法に構えていた平原康多が町田太我ラインの3番手を回っていた才迫開の内で粘る。犬伏湧也が最終ホーム手前からダッシュ良く巻き返すと地元の宗崎世連は離れてしまう。最終2コーナーで先頭に出切った犬伏であったが、番手に嵌る形となった町田太我が最終3コーナー付近からまくり返す。車間を空けて間合いを取っていた松浦悠士が直線で鋭く追い込み優勝かに思われたが、不気味に後方で脚をためていた新田祐大が最終2センターから車を外に持ち出して直線で突き抜けた。

 【新田 祐大】
 「(初手の位置は)3番手を確保しようとは決めていなくて、前の方から攻めたいなって思っていました。後ろに犬伏君と町田君のラインがいたのでこそは想定外でしたけど、一番後ろにはならないように。そこからは流れでいろいろなパターンを考えていました。タイミングがくれば自分自身が仕掛けようとも思っていましたし、対応できるようにって心構えはしていました。(犬伏が最終ホームからカマシしていって町田が番手に嵌る形となったが)前の方は見えていなかったですね。8番と6番が浮いていたので内に行く感じで。周りの動きがどうこうじゃなく、緩んだと感じたので全力でいくだけでした」

細川和輝記者

2023年4月9日 18時15分

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