嘉永泰斗が2度目の記念制覇を達成 ~函館競輪場~

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表彰式で賞金ボードを高らかに掲げた
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S班の新田選手を2車身差で振り切ってゴール線を通過
バンクレコード更新となる10秒7のまくりで快勝

 5月16日(火)に函館競輪場で行われた開設72周年記念『五稜郭杯争奪戦』の決勝戦は嘉永泰斗(熊本・113期)が2021年の『火の国杯争奪戦』in久留米以来となる自身2度目の記念制覇を達成した。

 スタートは見合う形となったが新田祐大が誘導員を追い掛けて北日本勢が正攻法に構える。単騎の和田真久留が4番手に陣を取り、犬伏湧也が率いる中四国ラインが中団に構える。後ろ攻めとなった嘉永泰斗が青板周回のバック線手前から早くも上昇し、中団の犬伏湧也の外でフタをする。中団の併走は長引き、嵯峨昇喜郎が誘導員との車間を空けて後方の様子を窺っていたが、結果的に打鐘付近で7番手まで下げた犬伏湧也が最終ホーム線を目掛けて一気のカマシを敢行。番手の小倉竜二が離れるほどのスピードで前団を叩き切ったが、最終ホーム過ぎに西田雅志の後ろへと俊敏にスイッチした嘉永泰斗が最終2コーナーから車を外に持ち出してまくり発動。最終3コーナーで外を張ってきた小倉竜二のけん制にも耐えると、自力に転じて猛襲してきた新田祐大を2車身振り切ってゴール線を駆け抜けた。

 【嘉永 泰斗(1着)】
「あの並びになったら早めに追い上げて、モガキ合いを誘って一発狙っていました。犬伏さんはすぐに引くと思っていたんですけど、下げなかったのでちょっと焦りましたけど。引いてくれたのでそこからは落ち着けました。でも犬伏さんの仕上がりが良かったので、嵯峨君に抵抗されても踏み合いにならなくて、そのまま行ってしまうかもっていうのも頭にはありました。そうなった時にホームでうまくスイッチできるかどうかだと思っていたので。あそこの反応もダッシュも凄く良かった。最後の3コーナーで小倉さんにもらってバランスを崩しそうになってやばいと思ったんですけど、差されないように最後まで必死に踏みました。引き揚げてきてから(中本)匠栄さんに10秒7のバンクレコードだったって聞きました。去年は瓜生さんが優勝していましたし、今年は自分がしたいなって思っていたので。嬉しいです。瓜生さんは自分が自転車を始めるきっかけになった先輩ですね。中学校の時に新聞で(瓜生が)インターハイを優勝しているのを見て。それで自分もやってみようと。熊本記念は番手戦でしたし、自力で勝ちたいと思っていたので良かったです。次の目標はやっぱりG1の決勝ですね。準決勝まではいけていますけど、まだ一度も乗れていないので。G1でもっと活躍できるように力をつけていきたい」
 

細川和輝記者

2023年5月16日 18時44分

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