西の『白虎賞』と東の『青龍賞』はともにS班が勝利 ~岸和田競輪場~
青龍賞は2名が落車して1名が失格する波乱の決着に
6月16日(金)に岸和田競輪場で行われた第74回高松宮記念杯のシリーズ4日目は西の『白虎賞』と東の『青龍賞』をメインに行われた。
11レースの『白虎賞』は連勝で勝ち上がっていた脇本雄太(94期・福井)が自慢のスピードで別線の包囲網を突破して3連勝で準決勝を迎える。
レースは後ろ攻めを選択した伊藤颯馬が中団に構えていた犬伏湧也にフタをする形から脇本雄太を打鐘で叩いて先行態勢に入る。犬伏湧也は打鐘過ぎにすかさず車を外に持ち出すと力ずくで巻き返して最終1コーナー過ぎには先頭に立つ。最終2コーナーからまくりを狙った脇本雄太は犬伏湧也の番手でけん制する松浦悠士を乗り越えてゴール線を1番に駆け抜けた。
「(スタートは)ワンテンポ待って誰もでなければ出ようと思っていました。誘導を切っていい赤板では先に切ってから考えようと思いました。あくまで自分の仕掛けた所からゴールまで持つペースでって思っていたので、あれ以上は上げられなかったです。まったく余裕はなかったですね。かなりのハイピッチだったので。あれで(松浦に)体で当たられてえいたら止まっていたと思います。(状態としては前の2走ると)特に変りない感じで走れていると思います」
最終12レースは平原康多がスタートで飛び出して坂井洋が正攻法に構える。後ろ攻めとなった新田祐大が残り2周手前から押さえに行ったが、誘導員との車間を空けて待ち構えていた坂井洋が突っ張り中団の併走を見ながらペース駆けに持ち込む。タイミングを見計らっていた新田祐大が最終1コーナーから一気の巻き返しへ。坂井洋の番手で車間を空けながら波を作ってた平原康多を乗り越えたと思った最終3コーナーで平原康多と杉森輝大が落車するアクシデント。関東勢をまくり切った新田祐大の番手から抜け出した佐藤慎太郎が1着入線。直線で外を鋭く迫った3番手の成田和也が2着に続き、3 着で入線した新田祐大は外帯線内進入により失格となった。
「新田(祐大)が(失格で)残念ですね。全部、新田がやってくれて、俺は付いていただけなんで。そのなかで交わせているし、道中も余裕がある。自分のデキ自体は問題ないのかなと。(準決も)しっかりと1着を目指して走るだけでいいと思います」