郡司浩平が『瑞峰立山賞争奪戦』を制す ~富山競輪場~

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表彰式でトロフィーを手にガッツポーズ
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北井の番手からシャープに抜け出し1車身差でゴール線を通過
2023年4月の小田原記念以来、18回目のG3制覇

 8月6日(日)に富山競輪場で行われた開設72周年記念『瑞峰立山賞争奪戦』は郡司浩平(99期・神奈川)が同県の北井佑季を的確にリードして別線の抵抗を退けて今年3度目の優勝を手にした。力強く攻め切った北井佑季をゴール前までしっかりとサポートして見事にワンツーを決めた。

 レースはスタートで郡司浩平が飛び出して南関勢が正攻法に構える。その後ろに単騎の浅井康太が入り、中団には眞杉匠-恩田淳平の関東ラインが陣を取る。後ろ攻めとなった松浦悠士が青板周回から車間を空け始め、青板バックを目掛けてカマシそうな気配を見せたが、中団に構えていた眞杉匠が先に動いて北井佑季を叩こうと襲い掛かる。北井佑季は体でぶつかりながら約半周まで踏み合った結果、赤板過ぎに突っ張り切る。一旦は落ち着いて後ろを確認していた北井であったが打鐘からさらにピッチを上げて主導権取り。最終ホームから巻き返しを狙った松浦悠士であったが最終2コーナーで振られてスピードが鈍る。冷静に後ろの状況を把握していた郡司浩平が直線でシャープに抜け出してゴール線を駆け抜けた。
 
 「眞杉君も切りに来るタイミングが巧いですけど、立ち遅れないように踏んでくれたので。そこからスピード域がずっと高かったので(北井は)ゴール前までは厳しいかなって思ったんですけど、心配はいらなかったですね。やっぱりそれ(番手からでるレース)だけだと自分自身もそうですけど、周りも育たないので。少しでも長い距離を持つように踏んでくれれば自分もできることがたくさんあるので。慎太郎さんも後ろにいて心強さがありましたし。(北井は)ハイスピードの中で回せている感じで、バックまで持てば、北井さんの踏み直しなら残れるかなって思ったので。ワンツーが決まって良かったです」

細川和輝記者

2023年8月6日 17時48分

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