大混戦の決勝戦を制した！

　8月10日（木）から和歌山競輪場で開催されている第6回『大阪・関西万博協賛競輪in和歌山』G3は13日に決勝戦が行われた。オールスター組が不在で大混戦の決勝戦は金子幸央（栃木・101期）が追い込んでG3初優勝を達成した。

　レースは後ろ攻めとなった立部楓真が赤板過ぎに切る。すかさず岡崎智哉が叩いて打鐘を通過。叩かれた立部は鐘過ぎに岡崎ラインが上に上がった所を見逃さず掬って古賀勝大を捌きにいく。岡崎がペースを上げて最終ホームを通過すると前受けから車を下げていた小林泰正が反撃を開始。しかし小林に連日のスピード感はなく、古賀を捌いて番手を奪った立部に最終バックで合わされて併走状態に。冷静に小林の動きを見極めていた金子幸央は3コーナー過ぎから大外を踏み上げると前団を一気にのみ込みゴールした。

　「道中は（小林）泰正の後輪だけを見て全集中していた。鐘ぐらいでみんなモガき合って関東勢にチャンスだなと思って見ていた。（結果が出ているのは）気持ち入れて走れているおかげかなと。流れも向いて気持ちもすごく乗って落ち着いてレースも見えていた。今まで記念決勝やF1レースでも失敗が多かったけど、今回は良い反省が多かった。2着で競輪祭に出るか、優勝して出るかは雲泥の差なのでプライドをもって競輪祭に挑みたい。G1の決勝に乗ったことがないから、これからはそこが目標。今回はオールスター組がいないので、僕の中では通過点。上を目指してやっていきたい」