「休む前は110点あったのでまずはそこが目標」

　1月5日から大宮競輪場で開催されている24年最初の記念開催、『東日本発祥75周年大宮競輪G3・倉茂記念杯は初日が終了。
　第4レースでは21年以来のS級復帰を果たした海老根恵太（千葉・86期）が白星スタート。S級での白星は21年4月の函館準決勝、Gレースでは21年1月の和歌山記念以来と約3年ぶりとなった。

　「緊張して余裕もなくて、キック（鈴木裕）の後輪だけを見ていた。キックが前を残しにいっている分、抜けたのかなと。抜いたのも自分ではわからなかったです」とレースを振り返り、正直な気持ちを吐露。
　「直前は普通に練習できたけど、S級でどうなのかってところがあった。1着を取れるとは思っていなくて、びっくりしている。必死だったのでレースを覚えていなくて。あとでVTRをみて思い出したい。この1着は気持ち的にだいぶ大きい。1着を取れるとは思わず、運よく勝ち上がれたらいいなと思っていた」と無我夢中の走りで、白星スタートには自身も驚きを隠せていなかった。
　「（S級の）パンツの色は場違いな感じもするんですけどね…。後ろがこられないように無駄に外振ったりしたのは覚えているんですけど。休む前は110点あったのでまずはそこが目標。ただ歳もとっているのでなるべくそこに近づけるように」と謙虚な気持ちを忘れずに、またS級上位の仲間入りを果たすためにも一戦、一戦、全力疾走だ。

• 選手詳細データ

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  海老根恵太 選手千葉・86期