大矢崇弘が第9回大阪・関西万博協賛競輪を制す ~奈良競輪場~

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万博公式キャラクターのミャクミャクと記念撮影
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直線中を迫る元砂を3/4車輪差で振り切ってゴール
3連単33万円オーバーの高配当を選出

 6月9日に奈良競輪場で行われた『第9回大阪・関西万博協賛競輪』決勝は大矢崇弘(東京・107期)がG3初制覇を達成。2018年の函館G3以来となる2度目のG3決勝の舞台でS級初優勝を達成した。
 
 号砲とともに元砂勇雪が飛び出して、中井太祐を迎え入れて地元コンビが正攻法に構える。松岡辰泰が自ら中団の位置を取り、松川高大-三宅達也が続いて周回を重ね、その後ろに単騎の佐藤一伸、大矢崇弘が陣を取る。後ろ攻めとなった々木眞也は先輩の菅原大也を連れて青板周回のバック過ぎに誘導員を降ろして先頭に立つ。正攻法に構えていた中井は神奈川勢を見送り、後方の松岡の動きに注視する。最後方となった大矢はガラ空きの内へと潜り込み、地元勢の後ろにスイッチ。残り2周過ぎの1コーナーで車を外に持ち出した松岡が2コーナーの下りを使って一気に反撃を開始。中井は佐々木の隙を突いて内へと切り込み松岡の番手で粘る形に。松川は最終ホームで強引に中井を締め込み番手を死守したが、元砂が三宅を張った動きを見逃さなかった大矢が元砂を掬いながら最終1コーナーから車を外に持ち出しながら力ずくでまくり上げる。中井との競りで脚力を消耗していた松川の上を乗り越えると、直線で中を迫る元砂を振り切ってゴール線へと飛び込んだ。
 
 【優勝者 大矢崇弘】
 「(S級優勝がF1よりもG3で)ちょっといいのかなって。これからもっと頑張らないとなっていう緊張感がありますね。プレッシャーもかかるかなって。昨日(準決)もそうですし、ここ最近は状態も良かったんですけど。でもまさかっていうのはありますね。そんなに作戦は考えていなくて、前々にいこうと。内でも外でも空いたら行こうと思っていました。結構、残り1周で前の方にいれたので。脚にはきていたんですけど、とりあえず仕掛けようと。(最終)1コーナーぐらいから踏んでいってみながら。2コーナーからは覚悟を決めて踏んだんですけど、(最終1コーナーでは)まだ全開ではなかったです。(競輪祭の出場権を獲得できたがG1という舞台は)すごく遠いものだったんですけど、急に現実に高いものがきてしまったので頑張らないとなって。(今後の目標は)そんなに高い目標は言えないですけど、一戦一戦プライドを持って戦っていきたい」
 

細川和輝記者

2024年6月9日 17時14分

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