開設74周年記念『春日賞争覇戦』が開幕 ~奈良競輪場~


年頭からフルスロットルの郡司浩平が中心
2月8日から奈良競輪場を舞台に開設74周年記念『春日賞争覇戦』が幕を開ける。初日特選はS班3名を含めて豪華メンバーがそろったが、前後充実の郡司浩平(99期・神奈川)が迎撃態勢を整える。総合力ナンバーワンの古性優作(100期・大阪)が逆転候補の筆頭で、人気を分け合う両者のハイレベルな戦いに注目したい。
前回の高松記念が追加参戦となった郡司浩平。4日間しっかりと自力で戦っての2場所連続記念制覇と、勢いは加速するばかりだろう。
「前回の高松を追加で走ったと疲れとかは思ったほどなかったですけど、レース間隔が詰まっている分、そこまで練習で追い込めていないですね。ここが終われば全日本選抜まで1週間ぐらい空くので、そこでしっかり追い込もうと思っています。初日特選は松井がいるので松井の番手で。松阪は深谷(知広)のおかげで勝てましたけど、前回の高松は自力で動いて勝てたので。そういう部分のアピールもできたと思う。今年に入ってからいい感じで走れていると思いますし、今回もしっかりと頑張りたい」
今年の郡司浩平は凄みを増している。「グランプリが悔しかったので。グランプリが終わったあとからレースでその悔しさをぶつけたいと年頭から思っているので」と今年はここまで3場所消化して記念2V、記念準Vが1回とグレードレースの決勝で連対を外していない。勝率はなんと脅威の83%越えで、賞金ランクもトップ。大会連覇の期待がかかる全日本選抜競輪に向けて突っ走っている印象で、今シリーズも初日から熱いファンの声援と期待に応えるべく、6年ぶりの登場となる奈良バンクで存在感を放つ。
古性優作は前回の松阪記念が終わってから中11日空いてのシリーズで抜かりなく練習を積んでいる。岸和田バンクと言えば今年に入って出稽古に来る選手が急激に増えており、直前は新しい顔もバンクに現われた。
「ここまでの間に眞杉(匠)と(小林)泰正が岸和田にきていました。2泊3日でいたみたいですけど、自分はそのうちの1日だけ一緒に練習しました。やっぱり強い人たちと一緒に練習できると刺激にもなりますし、ありがたいですね。でも強い人たちだけじゃなくていろいろな人がくることで、『この子はこうやったらもっと強くなるのにな』って考えるだけでも自分にとってはプラスになりますし、同期の菅原(裕太)とかはここに来る前の一週間くらい岸和田にいたんじゃないですかね。自分は全日本選抜に向けてしっかりと計画的にトレーニングはできてますし、ここからもっともっと上げていければ」
今シリーズで言えば笠松将太も岸和田に出稽古にいくようになってから確実に良化の兆しを見せている。誰もが憧れる古性優作から少しでも何かを吸収しようと岸和田に集まることで、古性優作自身にとってもプラスに働いている。あらたな〝刺激〟と〝発見〟がさらに古性優作自身の強さに磨きをかける。
2025年2月7日 17時31分
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選手詳細データ
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郡司浩平 選手神奈川・99期
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古性優作 選手大阪・100期