青龍賞は郡司浩平、白虎賞は脇本雄太が制す ~岸和田競輪場~

白虎賞で3着の太田海也のスピードも光った
6月20日、岸和田競輪場で第76回高松宮記念杯競輪(G1)の開催4日目が行われた。今シリーズは決勝まで東西に分かれての勝ち上がり方式。本日のメインは予選2走の合計ポイント上位9名が東西に分かれて戦い、東日本の青龍賞は郡司浩平、西日本の白虎賞は脇本雄太がそれぞれ制した。
青龍賞は打鐘前で先頭に立った松井宏佑がハイペースで先行していく展開。番手の郡司浩平は、吉田拓矢のまくりを3コーナーで外に振ってから、その勢いのままタテに抜け出す。
「(松井宏佑は)いい形で前に出られた。ああなったら、(松井)宏佑も出させる気はなかったと思う。あとは自分のできることを精いっぱいやってと思っていました。(まくってきた)ヨシタク(吉田)が先に見えて、あんまり変に体で(ブロックに)いっても、外(眞杉匠)もいたんで。(外に張って)戻って、1回待った。けど、止まらなかったんで、前に出ました。番手だったけど、苦しかったです。(3日目が休みで)刺激が今日(4日目)は抜けすぎたのかなっていうのが、多少ありました。G1ではいつも(準決の)ここが壁になっている。勝ち上がりが厳しいけど、勝ち上がれるように」
白虎賞は赤板過ぎに出た犬伏湧也が主導権を握る。太田海也は、脇本雄太との中団争いを制して5番手の位置を確保すると、2センターからすかさず巻き返す。太田は清水裕友が舌を巻くほどのスピードで前団をのみ込み、4コーナーは清水に絶好の展開になるが、後方から脇本雄太のまくりが届いた。
「(太田が)引くかと思ったけど、盛り返してきて、反応が遅れたので反省。(太田)海也君に当たって体勢を整えるのに時間がかかりましたね。(その後は)無我夢中でまだレースも確認できていないので、映像を確認してからですね。(状態は)2走目と変わらない。(準決勝は)自分の力を出し切ることをしっかり考えて走りたい。南さんと決められるように」
1着を取った脇本の強さはもちろんだが、犬伏をまくった太田の強さは体感した清水裕友がナショナルチームのエースの強さをこう語った。
「初速が合わないとかで離れる時もあるんですけど、そこから、追いつくっていうのは、誰の時でもあるけど、そういう感覚がなくて1コーナーで振られたら終わるなと。力の差を見せられた。(踏み出しがすごかった?)初速よりそこからの伸びですね。こういう場で走れて、課題が見つかってよかったです。離れっぱなしになる感覚は今回が初めて。今日、明日で何とかなるもんではないし、帰って練習するしかない。(準決勝は)海也に全力を出し切ってもらえるように。ちぎれないようにしたい」。
太田-清水の中国勢は明日の準決勝9Rでも連係して再度で脇本雄太と激突する。