古性優作が初日特選を制す ~四日市競輪場~
盟友の寺崎浩平をリードして白星発進に成功
10月31日にシリーズ初日を迎えた開設74周年記念『泗水杯争奪戦』の初日特選は、単騎勢が3名もいる超細切れで激戦が予想されたが、グランプリ王者の古性優作(大阪・100期)が寺崎浩平をリードして難敵攻略に成功。内、外の気配を感じ取りながら直線でシャープに抜け出した。
古性優作がS取りに動き、近畿両者が初手で正攻法に構える。中団の4番手に構えていた深谷知広と、後方8番手にいた犬伏湧也が赤板でともに上昇してくると、正攻法に構えていた寺崎は合わせて踏みながら南関勢を出させる形で3番手確保に成功する。怯んでしまった犬伏は再び8番手に下がる形で打鐘を迎え、単騎勢は嘉永泰斗、眞杉匠、山口拳矢の順番で4番手以降に続いていく。寺崎が後方に下げた犬伏を警戒しながら南関勢との車間を空けて間合いを図り、最終2コーナー手前からまくりを発動。寺崎を追走していた古性が外の嘉永と切り替えを狙った内の岩本俊介を警戒しながら直線で抜け出した。
「寺崎君が強かったと思います。あそこまで連れていってもらったんで。(自分の調子が)戻っているかというか、みんな強くなってて、僕がシンプルに弱いだけなんで。セッティングをちょっといじって、ハンドルを別のものに変えたんですけど。良くなかったので2日目は戻します」
7月のサマーナイトフェスティバルの準決勝で落車した際に右肩鎖関節脱臼をしてしまい、いまだに本調子とはいかないまでも、走るたびに体の変化を感じ取り、自転車と体のマッチングを高めてきている古性。「松阪記念の前にまた痛みが出てしまった」と思うように上昇カーブこそ描けていないが、決して下は向かない。「もっと強くなりたい」と常に現状に満足することなく、貪欲に〝輪界最強〟を目指している古性が三谷竜生と藤井昭吾とともに呼吸を合わせて二次予選で別線を迎え撃つ。
2025年10月31日 22時53分
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選手詳細データ
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古性優作 選手大阪・100期