1月22日開催の高松FIIミッドナイト最終日第9レース・A級決勝に出走した久田裕也（徳島・117期）が、逃げる後藤大輝（福岡・121期）をゴール前で鋭く差し切って1着を奪った。この優勝で久田は、1月大垣FI、小松島FIIミッドナイトに続き3場所連続での完全優勝を達成し23日付けでS級への特別昇級を果たした。

　久田は降級するや圧倒的な機動力を発揮し、伊藤成紀（大阪・90期）、村田瑞季（京都・117期）らを寄せ付けず負けなしの２場所連続完全V。迎えた高松も初日特選、準決と危なげなく逃げ切り連勝で特別昇級に王手を懸けた。“いい感じで踏めている”と自信を深めて臨んだ決勝は、これまでで一番の難敵となる売り出し中の新鋭・後藤が久田の前に立ちはだかった。レースは、前受けから突っ張る構えを見せた久田を強引に叩いて後藤が先制。それでも長い4車ラインを率いていた久田はすぐに4番手に抜け出す。そして、構えることなく打鐘から反撃を始める。ダッシュ良く踏み上げて応戦の後藤とのモガき合いで出切れず厳しい態勢となりかけるが、後続がモツれていたため後藤の番手にすっぽりハマり込んで勝負あり。粘る後藤を直線半ばできっちり捕らえた。

　21年12月にS級へ特別昇級した久田はS級でも非凡な先行力を遺憾なく発揮して予選突破を重ね、大いにアピール。失格2回の事故点が響いてA級に逆戻りとなったが、オール白星で僅か1カ月弱で再びS級へと戦いの場を戻すこととなった。

• 選手詳細データ

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  久田裕也 選手徳島・117期