一戸康宏が会心の一撃 ~小田原競輪~
まくりでスター候補の市田龍生都を沈める
11月13日に小田原競輪場で『施設整備等協賛競輪(G3)』の初日が開催された。11Rに行われたS級一次予選ではスター候補の市田龍生都が登場し、断然人気を集めた。だがフタを開けると市田は8着大敗。波乱の立役者となったのは一戸康宏(埼玉・101期)だった。
レースは後ろ攻めとなった市田が前受けした上遠野拓馬を強引に押さえにかかると、番手の稲毛健太が離れて裸逃げに。一戸は後方から前団の様子を冷静に見極めると最終1コーナー辺りから一気にスパートを開始。最終バックでは逃げる市田を捕らえると、志村太賀の猛追も振り切って関東独占を決めた。
「上遠野君は積極的なので市田君と踏み合うのかなと思っていた」と最初のプランは消耗戦を仕留める予定だったようだが、早い段階で上遠野が市田の番手にハマる展開に。それでも焦らず運航した一戸は「狙い通りに行けました。(仕掛けの)判断も良かったと思う。しっかりラインでも決まったし、いいかたちで終われて良かったです」と会心のレースを披露した。確かに久々の実戦で落車明けというマイナス面はあったものの、スター候補である市田龍生都を仕留めたのは流石だ。「そうとう自信になったし、かなり収穫のある1着だった。すごい車も出ている感じがするので、残りの3日間もこの感覚で走れるようにしたい」と本人にとってもかなり自信になったようで、このままの勢いで今シリーズの台風の目となる可能性は十分にある。
2025年11月13日 18時17分
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選手詳細データ
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一戸康宏 選手埼玉・101期