ナショナルチームや、小林優香らが、一発勝負にかける

　2022年11月22日～24日の３日間、ガールズグランプリトライアル2022が行われる。トライアルAのトパーズには現役ナショナルチームの佐藤水菜、太田りゆ、梅川風子らのナショナルチーム勢や、ナショナルチームを引退したばかりの小林優香らの実力者がそろい、１つしかない切符をめぐってハイスピードバトルを繰り広げる。

　優勝候補の筆頭は世界選手権のケイリンで２年連続銀メダルを獲得している佐藤水菜だが、過去に2回トライアルレースを制している小林優香も一発を狙っている。「（ナショナルチームを引退して）競輪一本。ここに向けてやってきた。ラストチャンスをつかみたい。前回はＶＴＲを見ても、行くところもあったりと課題が見つかった。この開催２度優勝しているし、特別な思いがあります。今年のラストチャンスにかける思いは強いし、平塚（ガールズ）グランプリを走れるように」と気合は十分だ。

　直前の練習では「男子選手と一緒にやってきて差すこともできているし状態は問題ない」と、手応えをつかんでいる。「１着を取れるように走りたい。判断ミスをしないように」と、15年のガールズグランプリ女王が虎視眈々と一発を狙っている。

　ナショナルチームの佐藤水菜は才能が開花し、ワールドクラスの活躍を見せており、ガールズケイリン参加時は圧倒的な強さを見せている。「今年は走るレース数が少ない中で、車券に貢献できた。オールスター（ガールズドリーム）の１着でファンに恩返しできた。自分の成長が感じられる一年でした。競技でも、アジアタイトル、全日本タイトル、いろいろなタイトルを獲れて、課題と目標が見えた一年になった」と、充実の一年ではあったが、見据える先はケイリンでも競技でも頂点だ。ここは２年前にトライアルを制して、初のガールズグランプリ出場を決めたが、「２年前の私とは心境が違う。フィジカル、メンタルが強くなっているので、強気にせめて行こうかな。（仕掛ける）ポイントを見つけて感じたままにしっかり走りたい」と、圧倒的なスピードを見せる。

• 選手詳細データ

• 
  小林優香 選手福岡・106期