「走ってみないと…」奥井迪のデキは如何に ~取手競輪~

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奥井迪
欠場明けの一戦はどこまで調子を戻しているか
欠場明けの不安を吐露

 取手競輪ガールズF1『関東カップ』が3月1日(水)から開幕する。ガールズの目玉は昨年のグランプリで3着に入った奥井迪(東京・106期)。しかし、欠場明けの一戦とあって万全ではない様子。現状を包み隠さず語ってくれた。

 明らかにおかしい。2月立川の決勝は、そう思わずにいられなかった。前を力ずくでまくり切ったものの、ゴール前では力なく失速。ずっと取り組んできた力みのないフォームと、そこからのパワフルな踏み直し。その両方が一切なかった。誰よりも思い入れのある地元バンクで、奥井がゴールまでモガキ切らないとは異常事態だ。
 「立川の直前から喘息が出てしまったんです。決勝は最後まで踏み切れなかった。そんなの選手になって初めてでした。咳もかなり出て、本当に苦しくて。お客さんに申し訳なかったですし、この状態じゃ走れないと思って前回の伊東は休みました」

 長年ガールズケイリンの一線級を自力で戦い抜いてきた奥井といえど、ケガをすることだって、体調を崩すこともある。注目すべきは、そこからどう立て直していくかだろう。
 「体調自体は戻って、体重も以前の体重まで戻りました。でも、まだ満足できるほどの練習はできていません。あとは、喘息だったので、気管とか、心肺機能が戻っているかどうかですね。そこはやっぱり競走じゃないと分からない部分があるので。コメントは自力基本でお願いします。自分でも走ってみないとどれくらい調子が戻っているかどうか分からないので、一走してみて確かめます」

 本調子とはいかなくても、人気を背負う存在であることは間違いない。初日7Rをどう戦うか、しっかりと見極めたい。

熊谷洋祐記者

2023年2月28日 16時19分

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