久米詩がガールズフェスティバルを初制覇 ~函館競輪場~

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函館のマスコットキャラクターのリンリンと記念撮影
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真後ろから直線で外を迫る吉川を1/2車身差で振り切ってゴール
平塚のガールズコレクション以来となる2度目のタイトル

 7月17日(月)に函館競輪場でガールズフェスティバル2023の決勝戦が行われた。先月行われたパールカップを制し、今シリーズも連勝で勝ち上がっていた児玉碧衣が人気となっていたが、レース巧者の久米詩(116期・静岡)がパールカップの雪辱を晴らす形でガールズケイリンフェスティバル2023を制した。
 
 レースは号砲でスタートけん制が入り、直後に2番車の野口諭実可が落車するアクシデントがあり、自転車と体の状態を確認してから再発走に。2度目の号砲では吉川美穂が飛び出して正攻法に構える。相手の様子窺いながら外で併走していた久米詩であったが一旦7番手に下げる。青板周回で上昇した久米詩は山原さくらの前に入ったが、残り2周の所で山原さくらが吉川美穂の後ろに追い上げて車を下げる。児玉碧衣が最終ホーム手前の4コーナーから車を外に持ち出して一気の巻き返しを狙うと、久米詩が俊敏に児玉碧衣の後ろへとスイッチして絶好のポジションをキープ。最終2センターから車間を詰める勢いで外を踏み込むと児玉碧衣を一気に抜き去りゴール線へ飛び込んだ。
 
 【久米 詩(1着)】
「以前だったら負けても次また頑張ればって思っていたんですけど、今はやってやるっていう気持ちで挑めたのが勝ちにつながったのかなって。(再発走になったが)選手生活をしていればこういうことはあるだろうなって思っていたので。再発走は初めてだったんですけどしっかりと対応して、もう一回集中し切れたのかなって思います。みんなSは嫌だろうなって思っていて。そこから隊列も組変わったんですけど、やることは一つだったので、自分の力を信じて頑張るだけでした。たぶん前なら(最終ホームで)山原さんに付いていって3番手だったと思うんですけど、自分で児玉さんに切り替えて番手に入れたので。レースの組み立ての部分でも成長できたのかなって思います。(最後は)脚にも余裕がありました」

細川和輝記者

2023年7月17日 22時21分

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