初日はトップレーサーの尾崎睦が立ちはだかる

　7月29日から小倉競輪場でミッドナイト競輪ガールズシリーズが開催される。今シリーズはガールズ競輪から2名の新人選手が参戦。1レースに登場する戸邉香奈実（茨城・124期）は特別競輪で活躍した戸邉英雄（51期・2018年引退）を父に持つ、競輪一家の一族。異色の経歴を持ちつつ、父の背中を追い7月の弥彦で本格デビューした。

　前回の弥彦戦では確定板を逃したが「ベテランの方の腕前を見せてもらい、いい勉強になりました。自分はまだ相手の選手がどんなタイプか全然分かっていないので、これからどんどん勉強していきたい」と先輩選手との対戦に、経験の差を痛感した様子。

　アメリカ、ロシアの留学し勉学に励むなどインテリレーサーとしても注目されるが「語学を学んでいて、英語とロシア語は話せます。選手になる前は外国人の日本語を教える教員をしていました」と異色の経歴を教えてくれた。

　選手になった経緯を聞くと「思い付きですね（笑）。コロナで外国人が日本に来るのが減って教員の仕事も減ったのもありますね。体を動かすことは好きだったので、単発で色々やってはいたんですけど、父が選手だったので一回試験に受けてみようと。それで受かったので」と生まれ持った運動神経と、持ち前の行動力でプロ選手まで駆け上がった。

　「とにかく今は勝ちたいですね。脚はダッシュ系なので、それを生かした走りができるように」とこれからの抱負も語ってくれた。

　予選1は20時40分発走。初の小倉バンクでデビュー初勝利を目指す。

• 選手詳細データ

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  戸邉香奈実 選手茨城・124期