山原さくらがティアラカップを制す ~松戸競輪場~

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山原さくら
表彰式で花束を手に笑顔を振りまく
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外を迫る柳原を1/2車輪差で振り切りゴール線を駆け抜けた
圧巻の逃走劇を披露して笑顔が弾けた

 10月2日(月)に松戸競輪場を舞台に第1回オールガールズクラシックが幕を開けた。シリーズ初日のメイン12レースでは『ティアラカップ』が行われたが、正攻法に構えた山原さくら(高知・104期)が次々と襲い掛かってきたライバルの仕掛けを全て合わせ切りゴール線へ一番乗り。確かな手応えを手に勝負の準決勝へと挑む。

 号砲とともに迷わず飛び出したのは久米詩であったが、遅れて上昇してきた山原さくらを迎え入れて2番手の位置で周回を重ねる。スタートで出遅れた尾方真生が残り2周過ぎから上昇をし始めて児玉碧衣の外で併走する形に。打鐘付近で3番手に位置した奥井迪と、山原との車間を空けて間合いを取っていた久米が仕掛ける素振りを見せたが、気配を察知した山原が全開でスパート。それでも奥井が強引に外を踏み込むも最終1コーナーで大きく膨らむ。最終ホームから巻き返しを狙っていた児玉であったが、煽りを受けて苦しい展開に。最終2コーナーからまくりを狙った久米は3コーナーで逃げる山原の横まで並ぶが、山原が懸命に踏み直して合わせ切り、直線で外を迫る柳原真緒をも振り切って見せた。
 
 【山原 さくら(1着)】
 「前受けからで、みんなが来ると思ったので、早めに仕掛けようと。踏み出してからはニュートラルに入れてない。全開だったし、ひたすら踏んでました。(最終ホーム付近で奥井迪を合わせた)そこがキツかった。(久米)詩ちゃんが後ろっていうのはわかっていたので。(久米は)もうちょっと遅く来るかと思ってたんですけど、そこを合わせられたんで調子はいいのかなと。(最近は)1着が取れていたけど、感触はそこまで良くなかった。ギリギリで1着を取れている感じだった。だけど、今回に向けてはやれることをやってきたんで、(初日は)思いのほか感触が良かった。ここ最近のなかで一番良かった」

細川和輝記者

2023年10月2日 21時30分

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