石丸寛之選手岡山Ｓ級２班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　95年の８月にデビュー。そこから１年半を待たずにＳ級のステージまで駆け上がると、二十数年間トップの舞台に身を置いてＡ級に一度も戻ることはなかった。
　「やっぱりＳ級だけで400勝をしたい。そういう思いがありますよ」
　十八番のまくりでデビュー通算384勝目を挙げた記念２日目の函館。石丸寛之が大台の400勝とともに、その思いを口にした。
　「小嶋（敬二）さんは持ってるモノが全然、上ですからね。それでも自分もリスクを背負ってでも行けるところまで、（仕掛けて）いかないと。ほかの人ができないことをやっていきたいと思ってる。いまさら村上義弘にはなれないですからね（笑）」
　変化する輪界のトレンドとルール改正にも順応しながら、09、10年には２年連続でＳ班も務めた。45歳になった今も“まくり”を繰り出し、多くのファンを虜（とりこ）にしている。さらにそのフェアプレー精神は、多くの若手の手本にもなっている。
　「20年間、失格はしてない。それもＳ級でのことですから。一度の失格は覚えてますよ。（ラインを）引っ張ってやめた疋田（敏）さんを内から抜いてしまったやつです」
　デビューから2191走（７月１日現在）、これまでの競輪人生で唯一の失格は98年までさかのぼる。20年間すべてＳ級に在籍しての失格ゼロは、石丸にとっての大きな財産だろう。
　「もちろん若い子と踏める距離が違うから、（６月から始まった新ルールは）厳しいと思う。ただ、僕は僕のスタイルでね」
　華麗なまくりとクリーンなレース。45歳の石丸が、まだまだ輝きを放っている。

2019年7月1日更新

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