吉本卓仁選手福岡Ｓ級１班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　スランプはいつからはじまったのか。そう思って本人に確認すると、「（16年３月の）名古屋ダービーのあとぐらいからですね」という答えが返ってきた。実に４年半、納得して乗れる自転車、セッティングではなく、どこかに違和感がある状態でレースに臨んでいたのだ。それでもここまで大きく点数を落とすこともなかった。しかし、今期は初戦の７月小倉を途中欠場すると、流れを取り戻せないまま低空飛行が続いている。
　「６月頭に手ごたえが出たしたけど、月末の佐世保で落車して、そこから肉離れにギックリ腰が３回。まだまだ我慢しろってことなんですかね？　今までは名前で何とかなったけど、点数が落ちてくるとごまかしもきかなくなってしまった」
　９月青森記念ではスランプにおちいる前、16年２月の久留米全日本選抜で使っていたフレームを使った。成績は３６６２着だったが、開催中に松浦悠士や新田祐大にアドバイスを求め、最終日のレース後には「今日が一番感じが良かった」と笑顔を見せた。
　「選手紹介で、オッ！これか！っていう昔の感覚があった。新田には『思い込みすぎ。まずは昔のセッティングに戻して、２、３カ月我慢したほうが』と言われた。新田と話して気が楽になりましたね。ギックリ腰連発で焦りがあったし、最近は１日中、自転車のことを考えて、夜中の２時、３時までローラーに乗ることもあった。これで方向性が見えたし、時間はかかるかもしれないけど迷わず行けるかな」
　長く暗いトンネルの出口がようやく見えそうな予感だ。「練習は好きなんで」と話すように、練習でのタイムやスピードはスランプにおちいる前から変わっていない。久留米には田中再生工場と呼ばれる田中誠の練習グループがあるが、同期に頼るのはあくまでも最終手段。「まだ復活はできると思ってます」の言葉を信じて、その時を待ちたい。

2020年10月1日更新

当たる競輪!　エンジョイ

吉本卓仁選手プロフィール

吉本卓仁選手の基本情報

出走中のレース

直近成績

吉本卓仁選手の出走予定

吉本卓仁選手　スポット・インタビュー

長いトンネルに光がさす

吉本卓仁選手 プロフィール