北津留翼選手福岡Ｓ級１班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　３度目の正直で勝った。５月23日、伊東温泉競輪場で開催された全日本プロ選手権自転車競技大会の４km個人パーシュート決勝。最終組で宿敵、岡嶋登と対戦した北津留は序盤からハイピッチで飛ばした。
　「僕は中盤（スピードが）落ちるみたい。その点、岡嶋さんは最後に踏み上がる。前半で稼いでおきたかった」
　レース前半に５秒のアドバンテージを作ると、「前半押さえすぎた」と振り返る岡嶋の猛追を振り切り、同種目初優勝。３連覇の実績があるスプリントに続いて、特性の違う２種目を制覇するという離れ業をやってのけた。
　「スプリントと個抜き（個人パーシュート）、どっちも走れる人は何人かいると思います。僕は色んな種目をやるのが楽しいし、見てるのと実際にやったときのギャップが面白かった。元々が長距離（の選手）だったんで、それもあってですね」
　ボクシングで言うなら２階級制覇にも近い快挙。興味は今後のエントリーだが、「次はたぶん違う種目ですね」。北津留は３つ目のタイトルへの挑戦を口にした。
　「自分だけじゃない。周りの選手の空きによってですけどね。やるならレース形態が面白い種目がいいな。個抜きでもどうすれば長い時間（自転車が）流れるかを考えたし、どの種目も取り組んでみたら色々調べて勉強になる。どの種目に出るかは、今後話し合って決めたいと思います」
　本業の競輪にも話を移そう。全プロ記念競輪では12着。２日目は吉田敏の逃げを８番手からまくり切った。今年序盤はサドル規制で苦しんだが、「全プロでクランク周りを個抜きの部品に換えたら意外によかった」。競技で得た知識は競輪にも役立っている。次はどの種目にチャレンジするのかは未定だが、きっとまた新たな知識を手に入れることだろう。北津留の挑戦から目が離せない。　　（音無）

2019年1月18日更新

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