山崎将幸選手宮城Ｓ級２班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　可もなく不可もなく。そんな現状かもしれない。１年間のＡ級暮らしを経て、昨年の７月にＳ級にカムバックして１年が過ぎた。先月には34歳を迎えた。年齢的に急上昇は望めなくても、まだ下降線をたどるには早すぎる。
　「５年くらい前の青森記念の落車で腰の骨を折った。それでおかしくなった。はじめうちは歩けなかったし、そのあとも３、４年はずっと痛かった。それからしたら、今はまだいいですね」
　大怪我のあとは計４期のＡ級陥落を味わったが、そのなかではい上がっていく術を模索した。
　「（怪我のあとは）自分の体の使い方が別もので、昔乗っていたセッティングで乗れていない。大きいフレームを試したりもしたんですけど…」
　仙台市にあった宮城野自転車競技場が14年に廃止され、大和町にある宮城県自転車競技場に拠点を移した。かつての練習仲間と顔を合わせる機会が減ったものの、近況は若手の刺激を受けている。
　「競技場は33バンクなんですけど、若いヤツらはみんな（半周のタイムで）8秒台を出す。僕らが若いころは8秒台が出たらおぉ～ってなってましたから。そのなかで自分も練習では良くなってきた。あとはキッカケをつかむレースができれば」
　今期一発目の小松島記念を８着。３日目は５車立てながらも、今年初の逃げ切り勝ちを収めた。
　「先行してないから、ペースに入れても踏み返せない。誰も来ない（最終）３コーナーのところで焦って踏み直したりもしちゃった。でも、気持ちだけは前々にいってるし、ラインができた時はしっかりと動こうっていうのもあります」
　５車立てといえども、記念での１勝。山崎将幸が浮上の足がかりをつかめれば、車立ての少ない競輪も大きな意味がある。

2021年7月7日更新

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