鷲田幸司選手福井Ｓ級２班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　優勝こそ7月福井の一度だけだったが、前期A級では勝率4割、3連対率は8割超えという追い込み選手としては驚異の数字を残した鷲田幸司。「勝ちにいったのは当然。抜くだけの展開でも、やれることをやった半年間だったし、1走たりとも気を抜いた日はなかった」と振り返るように、前期はS級復帰後を見すえて戦ってきた。
　その成果はS級復帰後も成績に表れている。F1戦ではコンスタントに優出し、5月を終えた時点での競走得点は104点オーバー。デビューから13年で初のS級1班も見えてきた。
　「上出来じゃないですか。戻ったらS1を取ろうと思って、A級でも走ってた。目標にはしてたけど、ここまでは自分でもビックリしてる」
　昨年の秋に清水裕友や宮本隼輔のレース映像を参考にセッティングを変えたことも好調の要因だが、一番変わったのは「考え方」だと言う。
　「失格でA級落ちが決まった去年の初めから意識が変わった。性格的にも雑把だったので、しっかり競輪に向き合おうかなと。セッティングは後付けで、考える意識が変わった。時間は限られてるから、後悔しないように走りたい」
　5月玉野、宇都宮記念で安易に人の後ろを回らなかった。「やりたいことを実行できる脚がなかった」と宇都宮記念を振り返るが、椎木尾拓哉と別線で戦った3日目も「マーク選手として、お互い胸を張って（近畿の）番手を回りたい」という思いからだ。
　「A級から勢いで105点まで来たけど、ここからまた1点、2点上げていくってことに重みを感じる。今まで本命にならない人生だったので、本命に応える選手はすごいなと思います。今年の目標はS1を取ることにF1の優勝、記念の決勝に乗ることの3つ。G1、G2に出るためにも、もっと競輪力を高めていきたい」
　冬場の勢いが、周囲のスピードが上がる夏場に失速することが例年だったが、今年はここまで順調。1年を通して、安定した走りができれば目標達成は可能だ。

2020年5月26日更新

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