佐方良行選手熊本Ｓ級２班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　なぜかはじまった快進撃だ。７月大宮では地元と同じ５００バンクで「僕をまくり屋と思ってるだろう」対戦相手の心理を逆手にとる先行策もみせて３連勝。続く８月富山では九州の若手の頑張りもあって、またもや３連勝した。９連勝、特進をかけて臨んだ８月久留米は準決勝で敗れ、連勝は７で止まったが、前期は落車続きでまともに走れていない佐方の変ぼうぶりに周囲の反響は大きかった。
　「同県とか同期とか色んな人から連絡があって、みんなに『何かやっただろ？　おかしい』って言われる。自分でもそう思うし、練習をちょこっと変えたりはしたけど、何が原因かはわからない。７連勝なんて自分でもビックリしてるんですから」
　デビューから３カ月で特別昇班したが、１・２班戦の初戦だった熊本で初の鎖骨骨折。そこからはよくなれば落車の繰り返しで「左は１回、右は７回」。トータルで８度、鎖骨を骨折した。デビュー２年でＳ級に上がったが、14年７月に降級してからＳ級に戻れていないのは度重なる怪我が原因だ。「一時はこのまま（Ａ級）でいいかなと思った時期もあった」と、佐方は苦しかった当時を振り返る。
　「五体満足で競走に行けるだけでうれしいかぎり。今までなら連勝が止まった次の日は８着か９着だったと思うけど、緊張感を持って走って２着だった。精神面でも変われたと思う」
　不思議なことに、ここ２年は落車しても鎖骨は折れていない。佐方にとって鎖骨は調子のバロメーター。丈夫になった相棒とともにＳ級復帰を目指す。　　（音無）

2018年8月29日更新

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