中本匠栄選手熊本Ｓ級１班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　５月岐阜の敗者戦連勝からはじまった快進撃。９月広島ではＳ級初優勝も飾った。前期は98点だった競走得点が、今期はここまで１０６点オーバー。中本が大いなる飛躍を遂げようとしている。
　14年後期に初めてＳ級に上がってからは苦難の連続だった。落車、復調、また落車…。そして昨年９月伊東では頸椎骨折の大怪我を負った。「一時的な麻痺はあったけど、ＭＲＩ検査で神経に異常はなかった」。一歩間違えば後遺症が残るほどの大事故が、中本のその後を変えた。
　「転院した病院に合志（正臣）さんも入院してた。そこで色々アドバイスをもらって、復帰前に練習をはじめたころにセッティングをみてもらって、乗り方も変えた。昔の乗り方だったら今までの位置にしか戻れてないでしょうね」
　復帰戦は点数も決まり手もゼロ。これを機に追い込み転向を図ったが、やはり苦戦していた。そして冒頭の５月岐阜だ。２日目、敗者戦は自分でやらなければいけないメンバー。「そこでまくりに行ったら意外と出た」。練習の感じも戻ってきてたし、追い込みで出し切れずに終わるレースに、もどかしさも感じていた。「あれがきっかけになった」。中本は再び自在に戦うことを決意した。
　９月青森記念でもシリーズ３勝。準決勝で渡邉雄に敗れたが、「動けるようになって楽しくなってきた。まだまだこれからです」。力勝負を挑んだレースにすがすがしい表情をみせていた。特別クラスの自力型と対戦して感じた力の差と課題。そこを埋めれば、また新しい景色が見えてくる。（音無）

2018年10月4日更新

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