奥井迪選手 プロフィール

奥井迪選手の基本情報

ycm
  • 指数

    92
  • パワー
    ランク

    6
  • オクイフミ 奥井 迪

    登録地 東京

    年齢 42歳

  • 期別 106期

    登録番号 015020

    戦法 逃捲

    調子

  • 今期級班 L級1班

    前期級班 L級1班

    次期級班 L級1班

  • 直近4カ月得点 56.13

    今期得点 56.15

    前期得点 55.94

  • 練習地 立川

    生年月日 1981年12月19日

能力値チャートL級

204060801000機動力ダッシュ差し脚デンジャー実績ポテンシャル
ポテン98実績85デンジャ0差し脚17ダッシュ77機動力78

戦法タイプ

先行タイプダッシュタイプ追込タイプ204060801000
先行タイプ82ダッシュT65追込タイプ3

奥井 迪選手 スポット・インタビュー

その声を力に

奥井 迪

奥井 迪

 何度でも、何度でも、何度でも、立ち上がり…。
 「3日間バックを取ってって、それが自分の目標としてきたレース。それをやった結果だし、受け止めるしかない」
 また跳ね返された。6月のパールカップは、奥井迪らしい走りで3日間すべて最終バックを取った。が、タイトルにはあと一歩、及ばずの準V。奥井は天を仰いだ。
 「発走前から声援がすごかった。お客さんには感謝しかないですね。地元でもないのに、こんなに応援してもらえるなんて。そのお客さんたちに1着を届けられなくて悔しい」
 東西に分かれての初日予選、準決。勝ち上がりで直接、顔を合わせることがなかったものの、パールカップ連覇が有力視されていた児玉碧衣がまさかの準決敗退。西日本の機動型同士がつぶし合って、ファイナルは俄然、奥井に有利なメンバー構成になった。
 6番手でレースを進めた決勝の奥井は、打鐘を過ぎてその時をうかがう。先頭の山原さくらはまだペースを上げずにいたが、奥井が2センターからスパート。結果的にはもっと引きつけて、仕掛けを遅らせても良かったのかもしれない。ただ、それを奥井自身が許さなかった。あくまで自分のスタイルを貫いての大願成就。そのこだわりがあるからこそ、奥井には多くの熱烈なファンがつく。
 「いろんなものが整っていたのに、私の脚力が足りなかった。そこ(優勝)だけを狙っていたんで」
 後位が転がり込んで、奥井マークに徹した石井貴子が、わずかに出たところがゴールだった。
 「まだまだ頑張れってことですね」
 こう自分に言い聞かせた奥井。ファンの声を力にして、何度でも。

2024年6月17日 更新

頭をよぎった、でも譲れなかった…

奥井 迪

奥井 迪

 「高松の意地もあったんで」
 ダービーシリーズの3日目“ガルコレ”の烈火のような先行劇を奥井が振り返った。
 3月、その高松ウィナーズカップでの“ガルコレ”は、高木真備を間に挟んで児玉碧衣と3人の先行バトル。外の奥井は最終1センターで力尽きシンガリに沈み、軍配は児玉に上がった。ダービーでの“ガルコレ”、譲れない意地が奥井にはあった。
 「あれくらいで来るかなと思った」と、赤板の2角でインの奥井に児玉が体を併せ込んで激闘の幕が開けた。打鐘過ぎに児玉の体が半車身前に出た。2人のプライドとプライドのぶつかり合いに、外の選手は付いて来られない。奥井が1車下げれば番手に入れるのは明白だった。
 「ジャンのところで1回引こうか迷った。引いたらすごくいい展開になって、(番手から)発進してまくりになると思った」
 地元で優勝の期待を背負っていた。それでも奥井は迷いを断ち切って、ガムシャラに前へと踏み込んだ。
 「先行は譲りたくなかった。引いてまくりに構えてタイトルを獲れたとしても、自分は満足しないと思う。そういう意味では自己満足のレースになってしまいました…」
 児玉とのサイドバイサイドは打鐘から1周近く続いたが、その上を梶田舞がまくってピリオド。児玉がシンガリで、奥井は6着の痛み分けに終わった。
 「やり合ったんで思った以上に脚を使った。もうバックでいっぱいでした。車券を買ってもらったお客さんには、申し訳なかったですね。自分のスタイルを優先させてしまった」
 ファンの期待に車券で応えられなかった奥井が肩を落とした。
 「先行でタイトルを獲れる日が来ると思って。今日の負けもその日のためだと…」
 手にした車券は紙くずに。ただ、この選手を買ったのは間違ってなかった、今度こそは―。そう思わせてくれる奥井の走りを責めるファンはいない。

2019年1月18日 更新

先行でタイトルをつかむ

奥井 迪

奥井 迪

 競輪の華、先行もラインの支えがあってこそ。追い込みに助けられて、より一層その存在は際立ってくる。が、ラインのないガールズで頼れるのは自分だけ。ほかの6人を向こうに回しての真っ向勝負は楽ではない。
 「(男子は)後ろの人が仕事をしてくれるから。ガールズは後ろに付かれたらもう…。先行で日本一にと思っているんですけど、そこまで自信がない。必ず強い人が番手に入るんで」
 先行日本一としてガールズの顔になりファンを虜(とりこ)にしている奥井だが、こと先行に関しては悩みが尽きない。
 「(デビューして最初のころは)1周半踏みっぱなしだった。前半のタイムはいいけど、それが後半でコンマ5秒くらい落ちる。だから、後ろに付いている選手にとっては楽なんです。スピードに乗せていって、あとはタレるだけだから」
 風を切る宿命と向き合いながら試行錯誤。先行スタイルに変化が見られるようになってきた。
 「(2月に)平原(康多)さんと話をさせていただいた。そこで体の使い方、回し方などを教えていただいた。トップスピードに乗せてから、いかに早くニュートラルに入れるか。そういう部分ですね。平原さんのフォームにすごい憧れている」
 先の名古屋ガールズコレクションでは中バンクに上がりながら、後続との間合いを図って先行策。落車のアクシデントはあったものの2着に逃げ粘った。
 「ビッグレースで結果を残すことが今の課題。落車があったんで…。だけど落車がなかったとしても、まくられていなかったと思う。それが収穫です。ああいうレースで(ビッグを)勝てるかもしれないって少し自信が。希望が見えてきた。最終的には先行でグランプリを獲るっていう大きい目標がある。今年すぐできるものじゃないけど、何年後かには先行で優勝したい」
 先行逃げ切り。競輪の華を最後までひとりで演じきるヒロインの決意は固い。

2019年1月18日 更新

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