阿部架惟都選手宮城Ａ級１班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　「細かいところ…。自分は隙がガバガバなんで」
　今期７月から初のＳ級に身をおいた。一昨年７月のデビューからチャレンジ、Ａ級１、２班戦をそれぞれ１年で卒業。特班こそなかった阿部架惟都だが、順調に２年でＳ級にたどり着いた。が、そのＳ級の舞台では、ソツのないライバルたちに苦しめられている。
　「７車立てでも、まともにレースができてない。まだ、７車立ての２分戦ならいいんですけど。そうじゃないと勝てない」
　Ｓ級８場所目。グレード初勝利となった熊本記念in久留米の３日目、谷口明正との２分戦。６車立てを逃げ切ったが、ラインでのワンツーを決めた阿久津修も、こうアドバイスを送った。
　「（阿部は）自分で自分の脚を削っている感じがする。今日も６車立てだったから良かったけど、９車立てだともうちょっと前に人がいるんだから苦しくなるって言ったんですよ」
　在校48位。競走訓練でも２勝と抜きん出たところはなかったが、トレーニングの賜物（たまもの）で脚力が身についた。
　「（同期の）高橋晋也さんとか坂井洋さんとかはすごい。自分はそういうタイプの選手じゃない。学校の時もチャレンジの時も弱かった。心が折れそうになった時もあった。それで競輪の勉強というよりも、脚をつける方にと。だから、脚力は上がっていると思います」
　“大甘”な組み立てながら、Ｓ級でもコンスタントに勝ち星を挙げて今期すでに６勝をマークしている。
　「Ａ級の時から脚だけで戦ってきた。悲しくなってくる時もありますよ。Ａ級の時から、もっとしっかっりと考えてやってれば良かった。脚だってもっとつけないといけないし、もっとメリハリのあるレースをしてかないと。９車立てで勝ちたいですね」
　デビューからわずか２年が過ぎた22歳。その緩いガードは、これから固めていけばいい。

2021年10月13日更新

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